フルモデルチェンジ版・レクサス新型NX350h F SPORTで高速道路インプレッション！走りの静けさや安定感は抜群…一方でナビなどの設定・操作性はまだまだ課題多め
新型NXは走りに関しては良い方向に進化したと思う
さてさて、2021年12月に私に納車されたレクサスのフルモデルチェンジ版・新型NX350h F SPORT(2WD)。
厳密には父親用として購入した一台で、メインで使用するのは私ではないために中々インプレッションなどはできていませんが、今回はちょっとした要件で父親と出かけることになったため、久々の運転も兼ねて高速道路でのインプレッションを実施。
先代後期型のNX300h F SPORTを所有していたこともあり、やはり新型NXではハード面・ソフト面での進化も非常に大きく、プラットフォームもトヨタ共通のTNGA-Kを採用することで上質且つ軽やかさが更に強調された走りを提供していますが、その一方で”進化し過ぎて使いづらい”ポイントも非常に多いのもまた事実。
今回は、主に高速道路での走行インプレッションをメインにお届けしたいと思います。
走りは若干スポーティ寄りだが、安定感と静けさも上手く両立されている
幸い、この日は晴れで路面も運よくドライだったため、従来のランフラットサマータイヤで高速道路の走りを体感することができましたが、やはり空力も考慮した専用タイヤなだけあって、ロードノイズや騒音、タイヤを転がす際の独特のノイズはある程度抑えられていますし、「本当に20インチタイヤを履かせているの？」と疑問に思うほど。
だからといって全くノイズが発生していないというわけではなく、20インチの低扁平且つタイヤ幅が大きいこともあって、若干ザラついたような音が聞こえるのは事実ですが、それが不快に感じることは無いですし、先代NX300h F SPORTに比べるとよりメリハリがはっきりしたスポーティな走りで、そのスポーティさが安定性の向上につなげられているように感じました。
ハイブリッドの加速は力強さよりもワープするような不思議な感覚
なお私に納車されたNX350hは、その名の通り排気量2.5L 直列4気筒ダイナミックフォースエンジン＋電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、トヨタ新型ハリアー(Toyota New Harrier)ハイブリッド／RAV4ハイブリッドと基本的には同じながらも、モーター出力が高くなっていることもあり、高速道路での合流車線からのアシスト力の高さは気持ちよく、一瞬ワープするかのような感覚に。
これが排気量2.4L 直列4気筒ターボエンジンを搭載するNX350 F SPORTになると、よりガソリンモデルらしい力強くもトルクフルな走りを体感できるのだと思います。
言い方を変えると、NX350h F SPORTはハイブリッド特有の静けさを追求した走りにシフトしているのだと考えられ、この走りが「物足りない」「面白みがない」という風に感じられる方もいらっしゃるかもしれないのですが、「普段はゆったり、ときにはちょっとスポーティな走りを体感したい」という方向けの一台なのかもしれません。
そういう意味では、レクサスが今回ガソリンモデルのNX250／NX350、ハイブリッドモデルのNX350h／NX450h＋の4種類を展開したのは素晴らしく、ユーザーのライフスタイルや性格に合わせたパワートレインを提供しているのだと感じました。
新型NXの走りだけでなく、まだまだ課題が多く残りそうなナビゲーションなどの操作性については、以下の次のページ(2ページ目)にてチェック！