フルモデルチェンジ版・レクサス新型NX350h F SPORTで高速道路インプレッション!走りの静けさや安定感は抜群…一方でナビなどの設定・操作性はまだまだ課題多め

2021-12-31

レクサス新型NX350h F SPORTの高速道走行時のインプレ、ナビゲーション関係の操作性についてもチェック

ちょっと話は脱線していましたが、レクサス新型NX350h F SPORTの良さは高速域に入ってからで、やはりある程度スピードがノッていても、真っすぐ狙ったラインに入り、一糸乱れずにキープするところはさすがで、ちょっとした轍(わだち)でハンドルが持ってかれたり、強い横風があっても車体がブレることもほとんど無いため、改めて新型NXの安定感には驚かされるばかり。

高速域での加速感については、走行モードがECOモードであっても特に不満は無く、アクセルを踏み込んでのレスポンスに若干の遅れが出るぐらいで、しかしそれが走行時のストレスに感じるかというと全く無し。

走行車線から追い越し車線に変更する際も、外側にロールすることはほとんどありませんし、狙ったラインに”ピタッ”と止まってそのまま気持ちよく加速してくれるので、この辺りの普段走りという点では全く抵抗も違和感もありません。


レクサスは走りの面で正常進化は遂げたが、ソフトウェア面で正常進化を遂げたのだろうか?

新型NXの走りに関しては、今のところ不満に感じるところはありませんが、個人的に最も疑問に感じるのはナビゲーションディスプレイやステアリングスイッチなどの操作性。

特にステアリング上のスイッチは非常に分かりづらく、左右に設けられた十字スイッチと下の設定スイッチが全く同じなため、走行中にメディア(音楽)再生中の曲を変更したい場合、左側と右側のどちらを操作すれば良いのかわからない時があるんですね。

そういった誤操作を引き起こさないために、どちらかの十字スイッチを”撫でる”だけで、どのようなキーのとして機能するのかがヘッドアップディスプレイにて表示されるのですが、これが直感的に使いやすいのかどうかといわれると使いづらいのが正直なところ。

メーターのレイアウト設定などもステアリングスイッチで変更できなくなった

そして先代NXでは、ステアリング上の物理スイッチにて設定可能だったメーターレイアウトの変更も、全て14インチの巨大ディスプレイオーディオじゃないと変更できず、これは当たり前ではありますが、走行中の場合は基本的な設定変更ができないため、助手席に座っている方に設定をお願いをすることも不可能(走行中にナビ画面で曲変更ができないなど、先代に比べて規制が極端に厳しくなっている)。

先程チラッと出てきたヘッドアップディスプレイや十字スイッチの操作設定に関しても、全てナビゲーションディスプレイを経由して設定しなければならず(ナビというよりかはタブレットに近い)、使い慣れるには相当な時間と慣れが必要になるでしょうね。

新型NXは、レクサスの新たな時代を築き上げる重要な一台となるため、その分内外装においては大きな進化を遂げていますが、確かに進化はしているものの、果たして操作する側・ユーザー側にとって使いやすいものなのかどうか?といわれると疑問に感じるところも。

先代の操作性を上手く引き継げるところは無かったのだろうか…と感じるところもあるため、今回の新型NXの操作性や使い勝手という点においては、まだまだ改善が必要なところが多いように感じられます。

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