これは異例かも…レクサスがフルモデルチェンジ版・新型NXハイブリッドの「工場出荷時期1年以上」と公表!一方でガソリンは半年以上…そして新型LX600は…?

世界の自動車メーカーが苦しんでいる状況とはいえ、今回のレクサスの公表は極めて珍しい

以前、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Crusier 300)が「納期4年程度」と公式発表され話題となり、更にその前には新型ノア(New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)の2022年2月度の工場稼働停止日数が最大13日と話題になりました。

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そして今回は、トヨタのラグジュアリーブランドとなるレクサスより、2022年1月21日時点での新型NX/LX600含む全ラインナップモデルの工場出荷目途一覧が公開されています。

早速その中身をチェックしていきましょう。


生産遅れの原因は、東南アジアからの部品供給不足や半導体不足

レクサスが今回明らかにしたラインラインナップモデルの出荷目途についてですが、これまでは一部の車種に限定して公開してきたものの、全車種を一覧化したのは初めて。

っというのも、以前より問題となっている東南アジアでの昨今の諸事情による部品供給不足や、半導体の供給不足が影響していて、これにより車両生産遅れが発生しているからなんですね。

そして具体的なモデル別の工場出荷目途は以下の通り。

注)工場出荷目途は、「販売店で注文」→「メーカーで生産・工場出荷」するまでの期間を意味していて、その後の「全国の販売店に輸送」→「販売店でのオプション装備・点検・納車準備」→「顧客への納車」となる納期目途とは異なる

【レクサス・モデル別工場出荷目途一覧】

◇LS500h:3~4か月程度

◇LS500:3か月程度

◇ES300h:詳しくは販売店にお問合せください

◇IS350/IS300h/IS300:詳しくは販売店にお問合せください

◇LC500h/LC500/LC500コンバーチブル:詳しくは販売店にお問合せください

◇RC350/RC300h/RC300:詳しくは販売店にお問合せください

◇RC F:詳しくは販売店にお問合せください

◇CT200h:3か月程度

◇UX250h:詳しくは販売店にお問合せください

◇UX200/UX300e:3か月程度

◇LX600:別途ご案内させていただきます

◇RX450hL:2か月程度

◇RX450h:4~5か月程度

◇RX300:4か月程度

◇NX450h+/NX350h:1年以上

◇NX350/NX250:半年以上

まずこの中で注目したいのは、やはりフルモデルチェンジ版・新型NXと新型LX600の2車種。

圧倒的なオーダー数で納期短縮の確率が最も低い新型NX

特に新型NXは、発表・発売前から先行予約が2万台以上入っていること、ハイブリッドモデル優先でガソリンモデルの納車が遅れていること、そしてマークレビンソン付モデルの納車が遅れているなど、様々なトラブルが続いていました。

今回のレクサス公式の工場出荷目途を見てみると、プラグインハイブリッド(PHV)のNX450h+/ハイブリッドのNX350hが1年以上で、反対にガソリンモデルのNX350/X250が半年以上になっています(納期目途で考えると更に2週間ほど遅れると考えた方が良い)。

これについては、恐らくハイブリッドモデルの方が圧倒的にオーダー数が多いことや(今回のモデルで圧倒的に受注の多いモデルはNX350h)、ガソリンモデルに比べて半導体の使用量が多いなどが理由に挙げられ、それによって納期が大幅に延びているのだと考えられます。

正直レクサスも、ここまで納期遅延が起きるとは予想もしていなかったと思いますし、新型NXがここまで売れるとも予想していなかったのかもしれないですが、改めて新型NXの注目度の高さには驚かされるばかりです。

新型LX600の工場出荷目途はナゼ「別途ご案内させていただきます」なのか?気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!