V12エンジン&レッドゾーン11,000回転の過激仕様!ゴードンマレーが新型T.33を世界初公開!タッチスクリーン無し、スーパーカーブームを思い起こすアナログ要素満載だ

フラッグシップモデルT.50でV12エンジン、エントリーモデルの新型T.33でもV12エンジン搭載!

マクラーレンの3シータ-ハイパーカーF1をデザインしたゴードン・マレー(Gordon Murray)氏が設立した新興スーパーカーメーカー・ゴードンマレー・オートモーティブ(Gordon Murray Automotive)。

2020年8月にフラッグシップモデルで3シータ-ハイパーカーの新型T.50を発表・発売し、更にレーシング仕様のT.50Sニキラウダ(T.50S Niki Lauda)を発表しましたが、今回はエントリーモデルとなる新型T.33を世界初公開しました。

このモデルは、エントリーモデルでありながらも車体重量は僅か1,044kgと超軽量で、パワートレインも排気量3.9L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力607hp、レッドゾーンは11,000rpmととんでもないスペックを持つ一台となっています。


見た目はポルシェ風、中身はコスワース製の”ほぼレーシング仕様”のエンジン

こちらが今回公開された新型T.33のエクステリアデザイン。

先に発表・発売されているフラッグシップモデルT.50をトーンダウンしたデザインで、どことなくポルシェ918スパイダー(Porsche 918 Spyder)をイメージさせるような欧州チックなデザインですが、まさかエントリーモデルにもT.50と同じコスワース製V型12気筒自然吸気エンジンを搭載してくるとは…

ちなみにボディサイズは、全長4,398×全幅1,850×全高1,135mm、ホイールベース2,735mmと意外にもコンパクト。

「キッチリ回せ!」レッドゾーンは11,000rpm

先述にもある通り、レッドラインはキッチリ回せる11,000rpmで(T.50は12,100rpm)、ピークパワーとなる607hp到達時の回転数は10,500rpmとかなり過激。

最大トルクは451Nm/9,500rpmにまで到達しますが、GMAによるとトルク値の75%は2,500rpmにて利用可能とのことで、必要以上に回転数を引き上げる必要もなく、長距離運転にも適した快適な走りを提供するとのこと(コスワース製エンジンともなったら官能的なサウンドを奏でるんだろうな…)。

T.33には空力ファン(扇風機)は搭載されず

フロントから見るとこんな感じ。

やはりどことなくポルシェを連想させるようなデザイン言語ですが、こうした丸みを帯びたボディにするには空力特性を大幅に向上させるための工夫が施されているそうです。

リヤビューはこんな感じ。

1灯式の丸形テールランプやセンター2本出しのエキゾーストパイプ、そしてT.50には標準装備の空力ファン(扇風機みたいなアレ)は装着されず、非常にすっきりしたリヤデザインに。

その代わりとして、新世代の空力システムを採用し、アクティブなリヤスポイラーを標準装備しますが、スタンダードなブラックカーボンに仕上げるのか、それともカラードカーボンにしあげるのかはオプション次第といったところでしょうか。

足もとには極細仕様のデュアル5スポーク鍛造アルミホイールを装着し、フロント19インチ・リヤ20インチの前後異径でありながら、タイヤはミシュラン製4Sタイヤを装着することでグリップ性能と直線での加速にも十分耐えうるパフォーマンスを提供します。

内装は1970年代のスーパーカーブームを思い起こすスパルタンでシンプル過ぎる仕様に!気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!