事故でエアバッグが展開→腕に”NISSAN(日産)”ロゴの傷がつき大けが→SNSでは「また日産か…」と謎の日産叩きが始まる。なお他のメーカーでも同様のケガが報告されている件

これは日産だけに限った話ではなく、他の自動車メーカーでも同様の問題が起きる恐れがある

自動車運転中に壁や車両などに衝突した際、乗員のケガを最小限に抑えるためにステアリングなどから展開されるエアバッグ。

エアバッグは、センサーが一定の衝撃を感知すると膨らみ、乗員がハンドルやダッシュボード、ドアなどにぶつかる衝撃を緩和してくれる重要な装置ですが、その一方でエアバッグが展開されたときの衝撃は非常に強く、場合によっては脳震盪(のうしんとう)を起こすことも。

エアバッグが開くまでの時間としては、瞬きをする間に動作が完了するくらいの一瞬で、時間にすると0.05秒程度とされていますが(それだけ飛び出すほどの勢いで強烈)、こうしたエアバッグの展開が原因で、「腕にとある傷が出来てしまった」とSNSに投稿し大きな話題となっています。

一体どのような傷なのか?チェックしていきましょう。


エアバッグ展開時に腕に”NISSAN”のロゴが…

via:Twitter

早速”とある傷”を見ていきましょう。

アメリカ・テキサス州ダラス在住のアンドレア・フアレスさんによると、腕の内側(かいなの部分)に”NISSAN”のロゴが付いた傷が出来てしまったとのこと。

彼女は日産車で十字路の交差点を通過する際、反対方向から来る車両に突っ込まれてしまい、その衝突によって車内にてエアバッグが展開したとのこと。

この事故により、彼女は腕を骨折するほどの重傷となりましたが、その一方で付いてしまったのがこちらのキズ。

これはステアリング中央にある”NISSAN”エンブレムのバッジが、エアバッグ展開時に彼女の腕に押し込むように接触してしまったことが原因だと言われています。

まるでエンボス加工のような傷がついてしまったため、この傷が後々直るのかどうかは定かではないものの、彼女の傷を心配するコメントが多数ある一方で、「また日産か」「日産のパーツは信用できない」といったメーカー批判も。

エンブレムの接触による傷は、日産だけでなくヒョンデも

via:Twitter

ちなみにこのロゴがエンボス加工されるようなケガは、何も日産だけに限らず他のメーカー(ジープ、アウディ、メルセデスベンツ等)でも起きていて、例えば上の傷は韓国ヒョンデ(現代自動車)のロゴになりますが、なぜかヒョンデの場合はこれといったメーカー批判は起きず(むしろヒョンデの方が傷は深いと思いますが…)。

彼女たちの傷も非常に心配ではありますが、その一方で根拠のない「〇〇だからダメ」といったメーカー批判が海外でも起きているのは非常に残念なところです。

エンブレムの素材一つで大きなケガにもつながってしまう

ちなみにこのエアバッグに関する不具合で、エンブレムの素材が不適切で更なる大けがとなる恐れがあったのがマツダ。

既に2021年7月に国土交通省へと届け出されているこの不具合ですが、運転席エアバッグにおいてモジュールカバーのブランドエンブレムの材質が不適切なため、加水分解により劣化することがあるとのこと。

そのため、エアバッグ展開時に破損して飛散し、乗員が負傷するおそれがあるとして、対象となる旧MAZDA3(アクセラ)の1車種・計74,231台がリコール作業を実施しています。

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エアバッグは人の命を守るための一つのパーツに過ぎず、一番はドライバーが危険意識を持って運転することが大事なのですが、周りの意識次第で事故に巻き込まれることもあります。

そんな人の命を守るエアバッグが展開しても、マツダの不具合のようにエンブレムの素材が不適切だと更にケガの原因となってしまうわけですが、日産のエアバッグの展開に問題があったかどうかも定かではないのに、一方的に「日産=問題」と決めつけてしまうのは非常に残念なところです。

今回のエアバッグだけでなく、機能をPRする場面でも日産叩きが発生?気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!