一体なぜ?日産が過去に発表した貴重なコンセプトカー2台(クエスト/BEVEL)が屋外にて放置されているのが発見される→どうやら近々処分されるようだ
何れもアメリカにて発表されたコンセプトカーのようだ
新型車のベースとなる可能性を秘めたコンセプトカー。
日産も、ピュアEV量産モデルのヒントとなるであろう新たなコンセプトカーを何台も発表してきましたが、今回は2000年代初頭から半ばにかけて発表された懐かしいコンセプトカー2台が、アメリカのジャンクヤードにて完全放置されているところを発見。
過去これまで、既に市販化されているモデルや限定車などが納屋や屋外にて放置されている例は聞いたことがありましたが、メーカーが過去に発表したコンセプトカーが屋外に放置されている例は極めて稀。
一体どのようなコンセプトカーなのか?早速チェックしていきましょう。
道端に廃棄したような状態で発見された日産コンセプトカー2台
こちらが今回、アメリカ・テネシー州ナッシュビルのジャンクヤードにて発見された日産のコンセプトカー2台。
悲しいことに、このあと2台は粉々に処分されるとのこと。
長期間動かされた形跡はなく、しかしどうしてこのような状態で日産公式のコンセプトカーが放置されているのかは不明。
ちなみに右側の個体が、2002年にアメリカ・デトロイトモーターショーにて発表されたクエストコンセプト(Nissan Quest Concept)で、左側の個体も、2007年にアメリカ・デトロイトモーターショーにて発表されたベベルコンセプト(Bevel Concept)。
タイヤが外れた状態で発見されたクエストコンセプト(2002年発表)
こちらがクエストコンセプトのフロント部分。
シルバーを基調としたボディカラーに、グリーンのアクセントカラーが何とも特徴的な北米専用ミニバンで、今では主流となりつつあるフラッシュサーフェスタイプのドアハンドルを採用しているのもユニーク。
現代の日産の象徴ともいえるVモーショングリルが採用されていないところも、時代の変化を感じるところですが、当時このコンセプトもデトロイトモーターショーにて大きく注目された一台です。
そしてまさかのフロントタイヤホイールが外れた状態で発見されるとは…なぜタイヤが外れた状態なのかは不明ですが、もしかすると盗まれた恐れも?
内装は極めてシンプルでミニマリスト
そしてクエストコンセプトの車内はこんな感じ。
とてもシンプルでミニマリストな印象を与えてくれる内装ですが、ウッド調のようなステアリングホイールや、ワイドなフル液晶メーターなど、現代のピュアEVのような先進的なインテリアのヒントの一つになっていたのかも。
シート形状もかなり個性的で、シートベルトも見当たりませんが、まさか20年前のコンセプトカーをこのような形で発見されるとは…
ただ、このコンセプトカーがいつ頃から廃棄されているのかは不明ですが、状態としては決して悪くなく、錆びや朽ちてるところも無いことから、放置されてそこまで期間は経っていないのかもしれません。
3代目(V42型)クエストをイメージしたコンセプトカー
ちなみにこちらが、当時デトロイトモーターショー2002にて発表されたクエストコンセプト。
ボディスタイルとしては、ホンダ・オデッセイ(Honda Odyssey)やトヨタ・シエナ(Toyota Sienna)といったロングボディタイプのミニバンで、元々1992年~2002年にかけて2代に渡って市販化されていた北米専売モデル。
このクエストコンセプトは、3代目のフルモデルチェンジ版を示唆する一台だったそうで、実際に市販化されたV42型も、ほぼ同じフロントマスク&ホイールデザインでアグレッシブ。
パワートレインは、排気量3.5L VQ35DE型V型6気筒エンジンを搭載し、最高出力240hpを発揮します。