フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ステップワゴンの試乗車インプレッション!車線逸脱抑制警告の性能が大幅に向上し、カーブに差し掛かるとディスプレイもカーブ画面に

2022-07-06

待望の新型ステップワゴンを試乗させていただくことに

さてさて、2022年5月27日に発売されたばかりのホンダのフルモデルチェンジ版・新型ステップワゴン(Honda New STEPWGN)ですが、早速いつもお世話になっているホンダディーラーにて試乗させていただくことに。

ホンダディーラー曰く、どうやら展示車ではなく試乗車用として準備していたそうで、発売日となる27日の時点でナンバーも取得して試乗できる状態に。

私も新型ステップワゴンe:HEV SPADA PREMIUM LINE(2WD)×トワイライトミストブラックパールを購入・契約させていただきましたが、今回の試乗車は人気グレードのe:HEV SPADA(2WD)。

ボディカラーも同じ新色のトワイライトミストブラックパールですが、いざ実車にて見てみると、そこまで紫が強い感じではなく、光りの差し加減で程よく紫っぽく見えるブラックで渋い印象です。

ちなみに今回は、新型ステップワゴンを試乗しての乗り心地や動的質感などではなく、個人的にちょっと気になった部分をメインにインプレッションしていきたいと思います。


Honda SENSINGの車線逸脱警告機能は大幅にアップデートされたようだ

まず真っ先に注目したいのが、新型ステップワゴンの運転席のインフォテイメントディスプレイ(2列目からズームで撮影しているため、ブレているものもあるのでご了承ください)。

上の画像は、車線逸脱警告機能を作動しながらも、車体が白線内を走行しているかを確認するディスプレイになりますが、フットブレーキする際には、上の赤丸の通り自車が「ブレーキランプ」を点灯するだけでなく「ハイマウントストップランプ」も点灯する仕組みになっているんですね。

この辺りの演出は非常に細かいのですが、実は新型ステップワゴンの凄いところはこのあと。

まずは、真っすぐ(ストレート)の車線を走行していると、上の赤矢印の通り、緑色(※)の車線も真っすぐに表示されるのですが…?

(※)車線中央付近を走行中に、カメラが両側の白線(黄線)を検知すると、メーターの車線表示と車線維持支援システム(LKAS)表示灯が緑色に切り替わり、LKASの制御を開始

カーブに差し掛かると、ディスプレイのアニメーションもカーブに!

実は左もしくは右のコーナーに差し掛かると、上の赤矢印の通り、ディスプレイの緑線(もしくは白線)も連動しているんですね。

おそらくフロントセンサーカメラで検知しているものと予想されますが、まさかこういった演出もあったとは…

新型ヴェゼル(New Vezel)やフィット4(New FIT4)では、こういった車線のカーブと連動することは無かったので、おそらく新型ステップワゴンから新たに導入されたのではないかと思われます。

前方車両や追い越し車両もアニメーションにて表示!

そしてこれもユニークなのが、実は前方に車両が走っている、もしくは前方に車両が停止していると、上の赤丸の通り、ディスプレイ上にも前方車両を表示してくれるんですね。

更に片側2車線の場合、少し見づらいですが黄色矢印の通り、右側車線から追い越してくる車も連動していて、追い越した車両がどんどん離れていくと、ディスプレイの車両も薄っすらとフェードアウトしていくんですね(追いつけば車両マークがどんどん濃くなり、車間も近くなるような演出に)。

このあたりのアニメーションも非常に細かく、運転していて楽しいと思える機能でもありますし、よりリアリティなシステムに仕上げているのも見どころです。

ウィンカーも連動している

こちらもちょっとしたおまけ。

上の赤丸の通り、信号待ちで左ウィンカーを点滅しているわけですが、ディスプレイ上の車両も連動して左ウィンカーが点灯しているのが確認できますね。

ウィンカーが消灯すると、もちろん自車も消灯しているのが確認できますが、薄っすらと自車の右側に白線があるのが確認できるかと思います。

これは左側に白線が無く、右側に白線はあるものの、停止線の手前で停車しているため、その先に白線が無いことをディスプレイ上にて演出しているのだと考えられます。

2ページ目:15.6インチ後席ディスプレイにもちょっとした機能が追加されている?2列目キャプテンシートのアームレストはかなり使い勝手が良さそう?