日本人実業家&芝浦グループCEOが購入した新型デヴェルシックスティーンとフェニアスーパースポーツが日本初上陸&実車を見てきた!ちょっと気になるポイントも?

2022-07-06

中東ドバイ発となる二大ハイパーカーの内外装デザインをチェック

それではここから、各モデルの実車内外装をインプレッションしていきましょう。

新型デヴェルシックスティーンの実車を見ていこう

まずは、プロダクトモデルが発表されてから何かと話題を集めているデヴェルモータース新型デヴェルシックスティーン。

このデヴェルモータースという社名は、単純に「デヴェル=悪魔」という意味合いではなく、「Defining Extreme Vehicles Car Industry LLC」の略称企業になります。

このモデルが発表された当初は、そのエクストリームなスタイリングに加え、排気量12.3L V型16気筒クワッドターボエンジン(シボレー製のLSエンジンを2基)を搭載し、最高出力5,000ps以上を発揮するトンデモカーとして注目を集めました。

コンセプトモデルが発表されたのが2008年なので、14年という長い年月をかけて今回ジャパンプレミアで公開されましたが、展示用の個体はエントリーグレード用となる排気量6.2L V型8気筒ツインターボエンジン(目標最大出力2,000ps/目標最大トルク1,604Nm)で、今回はあくまでも開発モデル。

将来的には、日本仕様として開発を継続している排気量12.0L V型16気筒クワッドターボエンジンモデル(目標出力3,000ps)が搭載される予定とのこと。

サイドから見た時のリヤミドシップスタイルは、V型16気筒ツインターボエンジンを搭載するためのスペース確保だと思われますが、やはりどのスーパーカー/ハイパーカーとは異なる前衛的なデザイン。

そしてこのリヤデザインのインパクトも中々のもので、巨大なエキゾーストパイプ(フィニッシャー?)は戦闘機F-15から着想を得たデザインなのだそう。

ホイールデザインはかなり特殊なマルチスポークタイプで、センターロックではなく5穴式というのも中々に驚き(しかもホイールロックナット付き)。

ドア開閉は、マクラーレンやラ・フェラーリなどにも採用されているディヘラルドドア(別名:バタフライドア)。

内装はシボレー新型コルベットC8似だが、これが完成形ではない

そしてここからは内装!

全体的に爽やかなブルーレザー張りで高級感がありますが、ところどころにゴールド(24金?)の加飾が入っているのもドバイメーカーらしいところ。

そしてこのインテリアですが、何かどこかで見たことあるなぁと思ったら、シボレー新型コルベットC8(Chevrolet New Corvette C8)にそっくり。

このモデル、内装などのデザインを請け負ったのがイタリアのコーチビルダーでお馴染みアレスモデナ(旧アレスデザイン)で、元々はコルベットをベースにしたハイパーカーSプロジェクトの開発を目指していたことがきっかけともいわれているものの、現時点ではその真偽は不明。

もしかすると、このデヴェルシックスティーンのデザイン言語も、コルベットベースで開発が進められた可能性がありますが、一方でニューガイアモータース側も、今回のデザインに関してはあくまでもデモカー用として日本持ってきただけになるため、今後段階を経て更に変化していくかもしれません(今回のモデルは完成形ではないので注意!)


新型フェニアスーパースポーツの実車を見ていこう

続いてはWモータース・フェニアスーパースポーツ。

専用エンブレムにウルフ(Woft、オオカミ)が描かれていることでも有名なWモータースですが、これにもしっかりとした意味があり、今回公開されたフェニアスーパースポーツの”フェニア”の由来が、北欧神話に登場する狼の形をした巨大な怪物のフェンリルに由来しているから。

そして先代のライカンハイパースポーツも、神話に登場する狼男の中でも自由自在に変身できる最も進んだ種族であることが由来で、車種名に「オオカミの由来」を入れるところもユニークなこだわりですし、WモータースCEOのラルフ・R・デバス氏も、オオカミに対する特別な想いがあるのかもしれません。

ちなみにWモータースといえば、映画「ワイルド・スピード”スカイミッション”」に空飛ぶ車として登場した先代ライカンハイパースポーツ(Lykan Hypersport)で一躍有名になりましたね。

ライカンの血統を受け継いだ形で、初回限定10台のみとなるフェニアスーパースポーツ”ローンチエディション”が登場したわけですが、新地 氏はこれを色違いで5台購入済み。

厳密な車両本体価格帯は明らかになっていませんが、日本市場での販売となると3億円超えとなるかもしれないですし、そうなると総額15億円という恐ろしい金額に。

なお今回ジャパンプレミアにて登場したライトブルーの個体は、全世界をツアーしているデモカーの一つで、最終的に芝浦グループが購入するという話も(つまりフェニアだけで6台も持つことに!)

Wモータースはファブレス企業だが、将来的には工場も建設予定

そのエクストリーム且つ部品点数がかなり多そうに見える新型フェニアスーパースポーツですが、実は組立工程はオーストリア・グラーツにあるマグナ・シュタイア工場にて行われるため、BMW Z4やトヨタ新型GRスープラ(Toyota GR Supra)の組立技術があることを考えると、組立品質はかなり高いものと考えられます。

エンジンとトランスミッションはポルシェRUF製

そして開発ベースは、テクニカルパートナーを務めるポルシェRUFが請け負い、そのためパワートレインも排気量3.8L RUF製水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力800ps/最大トルク980Nmを発揮、トランスミッションももちろん7速PDKを搭載します。

何とも特殊な逆バタフライドアを採用

そしてドア開閉は、先ほどのデヴェルシックスティーンとは異なる逆バタフライドアを採用。

内ドアにはポルシェ911GT3系と同じベルト式を採用しているようです。

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