米にてフルモデルチェンジ版・三菱の新型アウトランダー/スバル・レガシィアウトバックにリコール!アウトバックは走行不能で追突の恐れも

新型アウトランダーに関しては、日本仕様同様にナビゲーション関係のリコールのようだ

以前、日本仕様のフルモデルチェンジ版・三菱の新型アウトランダーPHEV(Mitsubishi New Outlander PHEV)にリコールが届け出されましたが、今度は北米市場向けのガソリンモデルもリコールの対象に。

米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)からの報告より、基本的な不具合内容は、日本仕様と同じで、ナビゲーションシステムにおいて制御プログラムの設定不備により、以下の2種類の症状が発生しているとのこと。

①起動時にシステム内の情報処理が完了せず、再起動を繰り返す場合がある。

②電源変動等によりシステム内の通信が途絶えた場合、復旧処理が行われないためカメラ映像に切り替わらず、黒画面となる場合がある。

①と②の状態において、液晶画面に直前直左確認用のカメラ映像が表示されず、保安基準(連邦自動車安全基準111条)に適合しなくなるおそれがあるとしてリコールを届け出ています。


新型アウトランダーのリコール対象台数は5万台超え

今回の不具合について、三菱の北米部門は2021年6月にフィールドレポートを受取り調査を開始済。

2021年6月から2021年9月の間に、3つの追加のフィールドレポートを受け取り、2022年5月まで問題調査を継続しました。

その後、2022年6月24日に潜在的な問題を排除できないと判断し、フィールドアクションが必要であると判断。

この問題については、10件のフィールドレポートと8件の保証請求を受け取りましたが、事故を引き起こすなどの報告は挙がっていないとのことです。

なお対象台数については、2021年2月8日~2022年4月8日までに製造された計56,080台が対象とのことですが、約1年間で5.5万台以上の新型アウトランダーが製造されていたことにも驚き(北米市場ではガソリンモデルのみのラインナップとなっている)。

日本市場向けのPHEVは半年間で8,000台以上を販売

参考までにですが、日本市場向けに販売されている新型アウトランダーPHEVは、2022年1月~6月までに販売された累計台数が8,595台のため、ガソリンモデルとPHEVモデルとでは価格帯も大きく異なるとはいえ、改めて北米市場での販売需要の高さには驚かされるばかりです。

なお改善措置としては、全車両、ナビゲーションシステムの制御プログラムを対策仕様に書き替えるリコール作業を実施するとのことです。

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