日産セダンのマキシマが2023年半ばで販売・生産終了と報道。一方でフルモデルチェンジ版・新型V38スカイラインはどうなる?新型クラウン同様にクロスオーバー化?
日本市場含め、セダン需要が徐々に低迷しているのは時代の流れなのかもしれない
日産のミドルサイズセダンで北米市場向けとしても販売されているマキシマ(Nissan Maxima)が、「2023年半ばごろに段階的に販売・生産終了する」と報道されています。
北米市場向けとしてもラインナップされてきたビュイック・ラクロス(Buick LaCrosse)やシボレー・インパラ(Chevrolet Impala)、フォード・トーラス(Ford Taurus)など、ミドルサイズ~大型セダンが徐々に淘汰され、SUVやピックアップトラックが主流になってきました(日本市場はコンパクトカーやSUV、ミニバンが主流に)。
直近のモデルであれば、トヨタ・アバロン(Toyota Avalon)が北米市場から撤退予定とのことで、中国専売モデルとしてラインナップされる予定ですが、その置き換えとしてトヨタ新型クラウンクロスオーバー(New Crown Crossover)が導入予定となっています(クラウンクロスオーバーは、セダンではなくSUV系になりますが…)。
日産は徐々に内燃機関系のラインナップを縮小する予定
海外カーメディアCARSCOOPSの報道によると、北米日産は「アンビション2030計画の一環として、電気自動車と先進技術を優先し、2030年までに自動車販売台数の40%が完全電動化(ピュアEV)になり、残りのラインナップモデルのほとんどが一部電動化(ハイブリッド等のEV)にシフトする計画だ」とコメントしているそうで、徐々に内燃機関系モデルのラインナップを縮小する考えに。
そうなると、日産のハイパフォーマンススポーツモデルとなる新型フェアレディZ(New Fairlady Z)やGT-R R35もその対象になると思われ、内燃機関系のスポーツモデルに乗れるのは「今だけ」なのかもしれませんね。
これに加えてさらに興味深いこととして、現行マキシマが一時的に生産・販売終了する一方で、将来的には復活する可能性があるとのことですが、おそらくはピュアEVセダンもしくはクロスオーバーとして復活するかもしれず、しかも北米日産は「エキサイティングな車両と技術革新を通じて旅を後押しするため、今後のマキシマのニュースに注目してほしい」と自信を示しています。
もしかするとIMsコンセプトがモチーフになる?
おそらく日産がラインナップするであろうマキシマの次世代ピュアEVモデルは、2019年に発表されたIMsコンセプトをベースにするのではないか?と予想。
上の画像がIMsコンセプトのフロントマスクになりますが、市販モデルで”へ”の字型LEDデイタイムランニングライトやVモーションのグリルレスバンパーを取り込んだモデルとして新世代ピュアEVクロスオーバーの新型アリア(New Ariya)が挙げられ、おそらくこのテイストが次期マキシマのピュアEV版に採用されるのではないかと考えられます。
おそらく日産としても、セダンのラインナップモデルでも重要なアイコンとなるであろうマキシマを完全に廃止にするとは思えず、あくまでも「一旦販売終了」という意味合いなのだと推測。
ちなみに北米市場向けして販売されてきたマキシマは、2017年に67,627台を販売して以降、2018年には42,337台、2019年には35,076台、そして2021年には16,386台と年々販売台数が大幅に減少していますし、だからといってマイナーチェンジやフルモデルチェンジで商品改良を施しても限界があると考え、2023年半ばで一旦販売終了するというのも、タイミングを見計らってなのかもしれませんね。