イギリスがトヨタGRの広告再掲を禁止!「危険で無責任な運転を助長する」「公道なら違反だろ」等…先日の新型GR86のドリフトによるエンジンブローとPR動画絡みと云い、最近のトヨタはツイてない

今回の広告規制はちょっと無理があるというか…少々難癖をつけたような内容にも

企業にとっても重要なPR・宣伝にもなる広告ですが、今回イギリスの広告規制団体である広告基準協議会(ASA)が、イギリストヨタが出稿しているGRブランドの広告に対して”問題”があるとして、広告の再掲を禁止するよう求めています。

これは2022年8月24日、共同通信の記事にて明らかになったもので、どうやらGRブランドが出稿した広告には、公道なのかサーキットなのか曖昧な情報のもとで、新型GRスープラ/GR86/GRヤリスの3台が公道を封鎖するような併走を見せ、その行為が「危険で無責任な運転を助長する」として再掲禁止を呼び掛けているようです。

実際のところ、今回掲載されている広告はドリフト(スポーツ)走行している広告ではなく、あくまでもGRモデル3台の存在がわかるような走りを見せた広告に過ぎないようにも思われるものの、それでもASAは「危険で無責任な運転だ」などと主張しているようです。


あくまでも広告であり、GRモデルの良さを引き立てるには刺激的な演出は必要だとは思うが…

via:共同通信

ちなみにこちらが、今回問題視されているGRモデル3車種を掲載した広告。

広告の左上には、「THAT GR FEELING(それがGRの感覚だ)」と大きく記載され、オンロードを走行する3台の姿が確認できるかと思います。

一見して何ら違和感のない、トヨタらしい(むしろシンプル?)GR広告にも見えますが、これに対してASA側は「公道なのかレース場なのか判然としない」「公道であれば危険」「トヨタという企業が3台をオンロードで走らせるのは極めて危険、無責任な運転を助長している」と説明。

そして広告の右下には「~ And now on a road near you.(そして今、あなたの近くの道で)」と記載されていることから、公道を走る印象につながると指摘することから、これによってドライバーが公道で同じような真似をした際、事故につながるかもしれないとも指摘。

さすがにちょっと難癖をつけるような指摘にも思えますが、今回のASAの再掲禁止を求める指示に対してどのように対応するかは明確になっていないのが正直なところ。

ここ最近のトヨタ・GRブランドは広告絡みで良いことが無い

ここに来て「なぜ今更?」と思うところですが、あくまでも個人的な推測ではあるものの、先日アメリカにて起きた新型GR86のスポーツ走行(ドリフト)により、

本モデルがエンジンブロー

アメリカのトヨタディーラーに保証修理を依頼するも、ディーラーはそれを拒否して修理見積もりとなる11,000ドル(日本円に換算して約147万円)をGR86オーナーに請求

オーナーは不満に思いSNSに投稿

SNSでは「あのドリフトの広告は何だったんだ!」と指摘が相次ぎ、ディーラー並びにメーカーともに大炎上

という事態になったことがきっかけなのでは?とも思ったり。

ただ、これは明確にサーキット場にて撮影されたPR動画のため、今回のASAが指摘する内容と直接的な関係性があるとは言えませんが、ここまでスポーツ走行を重要視するGRブランドに対して厳しい制限を設けるのは「ちょっと厳し過ぎやしないかい?」と思う所。

ASA側の指摘も「公道かサーキットなのか曖昧な場所で走行したこと」が、そもそもの問題だったのか、それとも単純に「3台で走るシーンが”事故を誘発する”もの」として問題だったのかが明確ではないため、おそらくトヨタ側もどのように対応したら良いのか困惑する内容だと思います。

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