イギリスがトヨタGRの広告再掲を禁止!「危険で無責任な運転を助長する」「公道なら違反だろ」等…先日の新型GR86のドリフトによるエンジンブローとPR動画絡みと云い、最近のトヨタはツイてない

広告は大きな宣伝効果となる一方で、ちょっとした表現一つでマイナス?になることも

メルセデスベンツとモデルの広告が大炎上

広告絡みでのトラブルといえば、2021年12月に中国のインターネット上にて配信されたメルセデスベンツの広告動画が大きな問題となりましたね。

結果的にメルセデスベンツ側が広告を削除・謝罪することになりますが、その理由というのが揚げ足取りに近いもの。

CLSクーペの鋭い視線と共に並ぶのは、女性モデルのCàiNiángniángさんですが、何ら問題の広告動画にも思えますが、これが問題となった理由はが女性の「目が細い」という理由からで、中国SNSウェイボーでは「目が細い女性を起用したことは、中国人を蔑視している」と批判が相次ぎました(遠回しに女性モデルの容姿を批判している気もしますが…)。

確かに以前より、目尻を引っ張って目を細くする”つり目”のしぐさというのは、アジア人に対する差別的な身ぶりとして知られていますが、目が細いというのは、あくまでもその人の特徴の一つであって、誰かを蔑視するために作られたものではありません。

自体は広告の批判からモデルの批判へと発展

そもそもこのような指摘・批判をしているSNSウェイボーのユーザーが、最も彼女含む中国人を蔑視しているのでは?という解釈もとれますが、何よりも一番かわいそうなのは女性モデルのCàiNiángniángさんだと思うんですね。

ちなみにこの広告は、2021年12月25日に公開されてから僅か1日で3億回も再生されていて、「中国人を蔑視している」だけでなく、なぜか同調圧力に紛れて女性モデルの容姿を否定・誹謗中傷するなど、事態はあらぬ方向へと発展しているのも非常に残念なところです。


アウディと少女の広告さえも大炎上?

そして一番の驚きなのが、こちらの広告。

アウディRS4アバントの目の前で、バナナを食べる少女とのツーショットを収めた広告ですが、この何でもない広告が大炎上することに。

その炎上理由というのが「小児性愛的(ペドフィリア)」だと非難され、最終的にアウディが釈明並びに謝罪するという流れにまで発展しています。

ペドフィリアというのは、 幼児・小児を対象とした性愛・性的嗜好のことを指しますが、ツイッターにて公開された広告と、「Lets your heart beat faster – in every aspect.(あらゆる場面において、心臓の鼓動をより速くさせる)」 という表現に問題があると指摘。

そしてとあるユーザーたちが「そもそもこんな位置に少女を置いてはいけないし危険だ!車の前に居たら少女が見えなくて轢かれるかもしれないだろ!」というイチャモンを付けるようなコメントもあれば、モデレーターであり作家でもあるMicky Beisenherz氏は「巨大なクルマのラジエーターグリルの前にいる子供が、時代精神に陶酔し歓喜している」といった理解に苦しむコメントなど、これもまた同調圧力による非難で即削除されることに。

少女がバナナを食べることさえも許されないのか…

明らかに文句を言いたいがための悪質なコメントばかりが続いていますが、極めつけはやはり女性ユーザーが「バナナを持った少女自体が不適切。明らかにバナナの形が男性器を意味している。これを見て男性が興奮するかもしれない」という想像力豊かなコメントも。

意見は確かに自由ではあるものの、まさかアウディもここまで批判され、車と少女の組合せに対して予想だにしないコメントが来ることを考えると、アウディだけに留まらずメーカー全体が「広告を出したくても、批判が怖くて出せない」という事態に陥ることも考えられるかもしれませんね。

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Reference:共同通信