フルモデルチェンジ版・スズキ新型ランディの実車を見てきた!トヨタ新型ノアベースでファミリーミニバンとしては十分な装備内容だが、ちょっと物足りない感も

ミニバン需要も高く、長納期化が続くなかで新型ランディは救世主となるか

2022年8月8日に発売されたスズキのフルモデルチェンジ版・新型ランディ(Suzuki New Landy)。

先代は日産セレナ(Nissan Serena, C27)のOEMモデルとして提供されてきたミドルサイズミニバンでしたが、今回のフルモデルチェンジを機にトヨタ新型ノア・ノーマルボディ(Toyota New Noah)のOEMモデルとして提供されることとなりました。

そして今回、ようやく新型ランディの実車を拝見することができたわけですが、昨今ミニバンブームでどのモデルも長納期化していますが、意外にも新型ランディの売れ行きは少し落ち着いているようで、お客さんからの注目度としてはまずまず。

とはいえ、新型ランディも生産元はトヨタになるわけですから長納期していることは変わりなく、2022年8月下旬時点で購入・注文すると「納期5か月~7か月」ほどかかるそうです。


新型ランディのエクステリアをチェックしていこう

それでは早速、新型ランディの実車をチェックしていきましょう。

私が今回拝見したモデルは、ハイブリッドG(3列7人乗り)の前輪駆動(2WD)モデル。

新型ランディのグレード構成としては、以下の通りガソリンG(3列8人乗り)/ハイブリッドG(3列7人乗り)の2種類のみで、ガソリンモデルの3列7人乗り、ハイブリッドモデルの3列8人乗りが選択できないのはちょっと残念なところ。

【(2023年)新型ランディのグレード別価格帯一覧(10%税込み)】

◇ガソリンG(3列8人乗りのみ):[2WD]3,106,400円/[4WD]3,327,500円

◇ハイブリッドG(3列7人乗りのみ):[2WD]3,450,700円/[4WD]3,697,100円

最も売れ線はハイブリッドG

いつもお世話になっているスズキディーラー曰く、新型ランディで人気あるグレードはダントツでハイブリッドGとのことで、やはりトヨタ新型ノアのノーマルボディを検討されていた方や、先代ランディを所有していたオーナーからの乗り換えが主なのだそう。

ボディカラーも以下の通り全5色をラインナップしますが、受注生産対象のボディカラー以外は、一部在庫として抱えているため、割かし納期としては早い方ではあるものの、しかしハイブリッドばかりに集中しているため、既に納期は長期化しているとの情報もあるようです。

◇ホワイトパールクリスタルシャイン

◇スティールブロンドメタリック(受注生産)

◇メタルストームメタリック

◇スパークリングブラックパールクリスタルシャイン(受注生産)

◇アティチュードブラックマイカ

新型ノア・ノーマルボディとの差別化のため、フロントグリルはシルバー加飾に

改めて新型ランディを見ていきましょう。

ボディカラーは非常に人気の高いアティチュードブラックマイカで、フロントグリルはシルバー加飾でメリハリを付けた顔つきに。

ヘッドライト意匠は、ノア・ノーマルボディ同様にリフレクター式のLEDヘッドライトを搭載しつつ、フロントウィンカーは非LED(電球)タイプ。

そしてフロントエンドのエンブレムは、トヨタのCIマークではなく”Suzuki”のエンブレムを貼付するため、やはりこうして見ると「まだ見慣れない」感はあります。

続いてホイールデザインを見ていくと、こちらは全グレード共通のシングルスポーク&シルバーメタリック塗装となる16インチアルミホイールを装着し、タイヤサイズは205/60R16インチのラジアルタイヤを装着。

この点は新型ノア・ノーマルボディの16インチアルミホイールと大きな違いはありませんが、改めてこうしてフロントマスクを見比べてみると、新型ノアはボディ同色グリルに対し、新型ランディはシルバー加飾のアクセントに仕上げることで差別化を図っているのが確認できますね。

リヤビューも新型ノアと同じデザイン

リヤビューはこんな感じ。

基本的なデザインは新型ノアと変わらず、しかしリヤエンドのエンブレムと右下の”LANDY”バッジは別。

ちなみに新型ランディでは、ノア/ヴォクシーのように快適利便パッケージの設定が無いため、リヤテールゲートはもちろん手動ですし、2列目キャプテンシートにもオットマンの設定は無しとなっています。

パノラミックビューモニター[PVM]の設定は無し

あとはパノラミックビューモニター[PVM](床下透過機能付)の設定も無いため、助手席側サイドミラーにはアンダーミラー付(別名:耳たぶミラー)。

アティチュードブラックマイカのボディカラーだから?なのかはわからないものの、意外とサイドアンダーミラーは目立つことなく、ボディカラーと同化してスタイリッシュにまとめられている印象でした。

おそらくこれがホワイトパールクリスタルシャインだったりすると、サイドアンダーミラーが無塗装ブラックの樹脂になるため、メリハリがついて明確にわかりやすくなるのかもしれませんね。

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