スペックはNISMOを意識?日産の新型フェアレディZ GT4(RZ34)の実車がSEMAショー2022デビュー!エネオスがスバルWRX STIのエンジンをぶち込んだポルシェ911 GT3 STIを世界初公開
まさに過去と現代を繋ぐ魅力的なレーシングモデルが登場!
2022年11月2日~5日まで開催されるアメリカSEMAショー2022にて、日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)をベースにしたハイパフォーマンスモデル・新型フェアレディZ GT4の実車が世界初公開されました。
2022年9月28日に既にエクステリアデザインのみ公開されていましたが、実車での内外装デザイン並びに具体的なスペックが公開されたのは今回が初めてとなります。
ちなみにこのモデル、日産と日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)との共同開発によって実現したレーシングモデルで、更にSEMAショー2022の出展に向けて、日産/NISMOのヘリテージとモダンさを融合した特別なカラーリングに仕上げられているのも注目処です。
一体どのような仕様なのかも含めて、早速チェックしていきましょう。
1970年代のレーシングカーからインスパイアされたヘリテージカラー
こちらが今回公開された新型フェアレディZ GT4。
NISMO特有のレッドとブラックのデュアルトーンカラーはもちろんのこと、フロントフードの車両ナンバーが”23(ニッサン)”というのもユニークに感じるところ。
ちなみにこのボンネットデザインは、1970年代のレーシングカーのカラーリングを想起させるもので、日産のゼッケンナンバー「23」が昇る太陽をイメージした赤い円の中に配置されているのも注目どころであり、まさにヘリテージカラー。
またリヤに向かってのボディカラーは、日産/NISMOのアイコニックな赤から黒に変化し、リヤクォーターパネルには初代S30/240ZやフェアレディZのエンブレムをモダンにデザインし直した新Zロゴを採用しています。
全長を維持しながらも、専用ボディキット採用でワイド化
ちなみにボディサイズは、全長4,380mm×全幅1,870mmとのことで(全高の記載無し)、全幅は標準モデルよりも+25mmワイド化しています。
エンジンは新型フェアレディZ NISMOを意識している?
パワートレインは、排気量3.0L VR30DDTT型V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力450hp/最大トルク600Nmを発揮するとのことで、そのスペックを見る限り「新型フェアレディZ NISMOでは?」と思わせるようなパワフルなスペック。
リヤビューを見ていくと、テールランプはZ32/300ZXを彷彿とさせる水平基調の2本LEDが採用され、version S/version STにて標準装備のリヤスポイラー+GT4のロゴ付き。
そして肉抜きされたステー付の巨大リヤウィングが装着されるなど、その見た目のアグレッシブさとスポーティさはレーシングモデルならでは。
リヤロアバンパーは従来フェアレディZからの流用だと思われるものの、マフラーは両サイド1本出しではなく片側1本出しのみの大口径タイプ。
内装も従来フェアレディZをベースにしながらも、最小限の装備に抑えられ、センターナビゲーションディスプレイは廃止、センターコンソールやステアリング、メーターデザイン、シート系はGT4仕様に変更されています。
本モデルのデビューイヤーとなる2023年シーズンは、アメリカで開催されるSRO Pirelli GT4アメリカシリーズと、日本のスーパー耐久シリーズに参戦を予定するパイロットカスタマーチームに車両を供給し、NISMOがサーキットでのテクニカルサポートを行うとのこと。
一般向けのデリバリーは2024年~、気になる価格帯は?
また参戦等を検討しているチームや一般の顧客向けには、2023年半ばより受注を開始し、2024年シーズンから順次車両を供給する予定とのこと。
そしてこのモデルの気になる車両本体価格は229,000ドル(日本円に換算して約3,320万円)とのことで、オプション装備やスターターキットも含まれての金額だそうです。
※1ドル=145円に換算