凄いぞダイハツ!マイナーチェンジ版・新型タント/カスタム/ファンクロスが発売後僅か1ヶ月で約5万台の受注を獲得。最も人気のあるグレードやボディカラーは?

ダイハツの主要モデルの底力は凄かった

ダイハツが2022年10月3日に発売したマイナーチェンジ版・新型タント(Daihtasu New Tanto)/タントカスタム(New Tanto Custom)/タントファンクロス(New Tanto FUNCROSS)。

何とこれらのモデルが、発売から僅か1ヶ月で目標月販台数12,500台の4倍となる約50,000台の受注を獲得していたことが、ダイハツの公式プレスリリースにて明らかになりました。

当初、MC版・新型タントシリーズが発表された際、「目標月販台数12,500台は多すぎるのでは?」と云われていたものの、まさか目標値よりも4倍となる好調な立ち上がりを見せてくれるとは…改めて後席スライドドアを採用する軽トールワゴンの底力を知った瞬間でもあります。

なお今回のマイナーチェンジにより、カスタムモデルのフロントマスクが一気にオラオラ顔にアップデートされるだけでなく、スズキ・スペーシアギア(Suzuki Spacia Gear)をライバル視するようなアウトドアテイストのファンクロスが追加されたことも大きく、昨今のキャンプ・アウトドアブームにあやかったことが約5万台という受注数を達成した要因の一つなのではないかと予想されます。


新型タントシリーズで最も人気のあるグレードは?

目標月販台数の4倍となる約5万台の受注を獲得した新型タントシリーズですが、具体的にどういったグレードが最も多く受注を集めているのかをチェックしていきましょう。

タイプ別構成比で見ていくと以下の通り。

[新型タント・タイプ別構成比]

◇タントノーマル:約20%(約10,000台)

◇タントカスタム:約55%(約27,500台)

◇タントファンクロス:約25%(約12,500台)

以上が、新型タントシリーズのタイプ別構成比となりますが、こうして見ると全体の半分以上がタントカスタムで、ノーマルボディとアウトドア志向のファンクロスがほぼほぼ同じ割合だったのはちょっと意外でした。

やはり高級志向で装備内容が充実しているタントカスタムの方を選択する人が多いのかもしれないですし、レクサスのスピンドルグリルと揶揄されていたフロントグリルデザインも、タントカスタムを検討される方としては非常に魅力的なデザインの一つなのかもしれません(あとはMC前のタントカスタムからの乗り換え組など)。

新型タントシリーズを購入したのはどういった層なのか?

続いて、新型タントシリーズを購入した層はどういった方々なのか?も紹介。

[新型タント・主な購入層]

◇タントノーマル:子育てから子離れ・シニア女性が中心

◇タントカスタム:男性、若年層も含め幅広い世代

◇タントファンクロス:男性、新しいお客様が多い

以上が新型タントシリーズの主な購入層になりますが、ちょっと意外だったのがタントカスタムの購入層が男性メインということ。

私がお世話になっているダイハツディーラーでは、タントカスタムは比較的女性ユーザーからの契約が多いとのことで、確かに幅広い世代からの支持はあるものの、今回のマイナーチェンジモデルは若者からの注文が圧倒的に多いそうです。

一方でタントファンクロスも、男性や新しい顧客からの注文が多いとのことですが、これこそダイハツが狙っていたであろうスズキ・スペーシアギアを検討していた新たな層を獲得するための戦略的なモデルだったのではないかと予想されます。

2023年にはダイハツやスズキを脅かすキラーモデルが登場予定

ただしダイハツも決して喜んでいる暇はなく、実は2022年11月4日に三菱がとんでもないサプライズとして、オフロード軽スーパーハイトワゴンの新型デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)を発表し、更に2023年夏頃に市販モデルとして導入することを正式に発表したため、もしかするとタントファンクロスやスペーシアギアを検討している顧客が一気に奪われることも考えられるかもしれません。

まさか三菱がランドローバー新型ディフェンダー(Land Rover New Defender)顔の軽モデルを発表してくるとは予想もしていませんでしたし(一瞬、早過ぎるエイプリルフールかと勘違いしたぐらい…)、2023年夏頃には新たな時代が幕あけとなるかもしれませんね。

2ページ目:新型タントシリーズで最も人気のあるボディカラーは?なぜ新型タントシリーズはここまで売れたのか?