フルモデルチェンジ版・レクサス新型NX350h F SPORTが納車されてもうすぐ11か月が経過!この車が登場してからレクサスは「色々な意味で」変わっていったような気がする

レクサス新型NXが発売されて約1年が経過するが、先行予約組の納車がまだ完了していないことにも驚きを隠せない

2021年10月7日に発表/同年11月に発売されてもうすぐ1年が経過しようとしているレクサス新型NX。

先代NXからの乗り換えだけでなく、新規顧客の獲得を狙った戦略的なプレミアムサブコンパクトSUVで、その洗練されたデザインとスポーティな見た目から、発売されて僅か数週間で全国のバックオーダー数3万台を突破するほどの大人気モデルとなりました。

しかしその一方で、発売されてから約1年が経過する今でも、先行予約組の納車が全て完了しておらず、まだまだ納期未定といった状態が続き、2022年7月にはトヨタ新型ランクル300/レクサスLX600/NXとともに受注一旦停止、そして様々な現場が混乱するなかで2023年3月頃にはフルモデルチェンジ後”初”となる一部改良版の生産・発表・発売予定、という流れになっています。

おそらくレクサスのラインナップモデルで、当初ここまで予期しない事態が続いたことは無かったのでは?(厳密にはビッグマイナーチェンジ版・新型ISが発売された後から変化し出した)とも推測しますが、ここからレクサスの今後の販売の方向性や方針、考え方が色々と変化したようにも感じられ、ある意味新型NXは「レクサスの何かを変えてしまったモデル」だとも考えています。


新型NXが発売されて以降、レクサスのラインナップモデルの納期「半年以上」が当たり前になってしまった

レクサス新型NXのバックオーダーがどんどんと膨れ上がっていく一方、他の既存モデルの一部改良やマイナーチェンジ、FMCモデル(LX600)が登場してから、既存モデルの注目度も高くなる一方で、「発売直後から納期半年以上」というケースが当たり前になりつつあり、新型LXに至っては発売された直後に「納期4年以上」と公式アナウンス。

トヨタ新型ランドクルーザー300が発売直後から「納期4年以上」とアナウンスするように、元々の月産台数が少ないことや、海外(主に中東市場)向けの割合が多いなどの理由から、国内ユーザー向けの納期がどんどんと後ろ倒しになっていった…という背景もありますが、それ以外にも昨今の諸事情による部品供給不足や半導体の供給不足(半導体工場の火災が原因)により、生産台数が軒並み絞られ、気が付けば「注文から2~3か月で納車」というモデルが無くなってきたのも、新型NXが発売されてからのように感じられます。

それだけ新型NXが発売されてからの衝撃は相当なものだったと考えられ、先述にもある通り「レクサスの何かを変えてしまった(歯車が狂い始めた?)モデル」と考えている方も少なくはないのでは?とも思ったり。

車に対する考え方が変化していくなか、新型NXのどういったところに満足している?

決して新型NX含むレクサスやトヨタを卑下しているのではなく、「どの車も色々な意味で買いづらくなった」「車は買った時点で負債ではなく、資産になっている」「新車と中古車の相場が逆転している」といった流れが定着しつつあり、おそらく今後も新車・新型車は更に購入しづらい状況に変化していく?とも予想されます。

その先駆けとなった新型NXに話は戻りますが、このモデルが2021年12月に私に納車されてもうすぐ11か月が経過しますが、改めて思うのは「このモデルが売れる理由も納得できる」ほどに走りや安定性が優れていて、特にプラットフォームの成熟度は特筆すべきポイント。

ワインディングロードなどのコーナーの多いところで、併せてグレーチングを通過したときのねじり剛性の高さには驚かされ、全く車体がねじれるような動きを見せず、その塊感と地面との接地感の高さは安心度を高めてくれる大きな材料の一つとなっています。

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