ようやく落ち着いてきた?フルモデルチェンジ版・ホンダ新型シビックタイプR(FL5)のオークション相場が暴落!最もタマカズの多いホワイト系が700万円未満に

しかも早期納車&転売を狙っていたユーザーからのキャンセルも増えているようだ

2022年9月1日に発表/2日に発売されてもうすぐ3か月が経過するホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。

最後のノンハイブリッド&6速MTスポーツカーになるかもしれない希少な一台で、おまけに量産車として販売され、車両本体価格は破格の4,997,300円(税込み)。

2022年11月末時点でシリアルナンバーも3,000を突破しているとのことで(2022年11月29日に納車されたオーナー様のシリアルナンバーを教えて頂いた)、順調にユーザー向けに生産・出荷・納車が進められているとのことですが、その一方で”予想通り”の現象が起きています。

っというのも、私がお世話になっているホンダディーラー複数社に取材させていただいたところ、「少しずつ予約していたユーザーからのキャンセル依頼が入っている」とのことで、特に業者関係からのキャンセルが増えているとのこと。

一体なぜこのようなことが起きているのでしょうか?


どうやら業者オークションでの相場が暴落しているようだ

なぜに業者を中心としたユーザーからキャンセル依頼が出ているのかというと、どうやら業者オークションにて出品されている新型シビックタイプR(FL5)のオークション相場が崩壊気味とのことで、直近にて出品されたチャンピオンシップホワイトの個体が700万円未満の入札に留まり、そのまま落札されずに流れているとのこと。

これはおそらく、チャンピオンシップホワイトの個体が次々オーナー向けに納車されていてタマカズも増えてきたからでは?と推測しますが、その一方でまだまだタマカズの少ないレーシングブルーパールやソニックグレーパールは800万円付近にて入札されているようです。

シビックタイプR(FL5)が発表されて2か月以内のときは、MAXで1,000万円以上にて高額落札されていましたし、なかにはオークションに出品するもメーカーからの圧力?にて出品を取り消す個体もあるぐらいですから、さすがに転売を目論む業者や個人ユーザーも”出品を諦めている?”のかもしれませんね(あくまでも私の勝手な予想ですが)。

業者からのキャンセルが増えるとなると納期はどうなる?

こうした転売を目論むオークションの出品が少なくなる一方で、先述の通り購入・契約をキャンセルするユーザーも増えてくるとなると、もう一つ気になるのが納期。

正式にディーラーからメーカーへと発注していない車両のキャンセルが増えるということは、その分納期も短くなることも期待されますが、元々の全国のバックオーダー数が1.5万台を優に超えているため、少なからず2年以上の長納期から大幅に短縮されるということは考えにくく、これから購入を検討されている方は「2年以上の長納期」を覚悟した方が良さそう。

仮にキャンセル数が増えたとしても、本モデルを製造する埼玉製作所・寄居完成車工場では、2022年12月上旬から生産稼働率が通常稼働 → 約7割(3割減)に落ち込んでしまうため、今後こういった部品供給不足や半導体不足が起因して納期がバラ付くことは避けられないと思います。

個人的には、オークション相場や中古車相場がようやく通常状態に収束し、転売目的で予約が殺到していたFL5が大量にキャンセルされ、本当に欲しい人のもとへ早期的に納車される可能性が高まることは良いことだと考える一方で、キャンセルを受けたディーラー側は被害を受けているわけで…この点は何とも複雑なものがありますね。

2ページ目:クルマ系YouTuberのマギーさんが珍しくもシビックタイプR(FL5)をインプレッション!何かと話題のおもしろレンタカー社がFL5のレンタルを開始!