フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ノア/ヴォクシーに関する問合せについて回答してみる。「応用できる疑似オートブレーキホールド」「後席シートヒーターについて」「PVMってどうなん?」等

トヨタ新型ノア/ヴォクシーは知れば知るほどに良く出来た車だと思う

2022年3月に私に納車されて10か月近くが経過したトヨタのフルモデルチェンジ版・新型ヴォクシー(Toyota New Voxy)ハイブリッドS-Z・3列7人乗り[2WD]。

前回のブログにて、読者様より頂いた問合せについて回答したところ、多くの反響を頂いたため、今回も新たに問合せ頂いた内容について可能な限り回答していきたいと思います。

今回も主に新型ノア/ヴォクシーの機能性に関する内容や、既存装備のちょっとした応用などをお伝えできればと思います。


パノラミックビューモニター[PVM]の使い勝手の良さはバック駐車のときだけではない

まずは新型ノア/ヴォクシーにてメーカーオプション扱いとなっているパノラミックビューモニター[PVM](床下透過表示機能付き)。

いわゆる駐車運転時支援機能の一つで、自車の斜め後ろや真横など、目が届きにくい箇所も確認できる機能なのですが、他メーカーが採用しているパノラミックビューモニターと大きく異なるのは、バック移動もしくは前進移動中に車体が透明になるため、車体下の駐車番号や車線も可視化されるということ。

そして、今回の問合せで非常に多かったのは、PVMはバック駐車以外にどのような使い道があるのか?ということですが、個人的にはバック駐車以外にも「狭い道や死角の多い道を走らせるとき」に重宝しています。

使い方としては、走行中もしくは停車中にセンターシフト付近になる「VIEW」ボタンを2回プッシュします。

そうすると、こんな感じで徐行程度の速度で走らせると、車体が透明になりつつ、タイヤもステアリングを切った分だけ曲がるように連動しているため、また違う角度から俯瞰できるという便利機能。

これにより、運転席からでは見えない死角も確認できますし、昨今問題視されている住宅街などでの子供との接触事故を未然に防ぐことも可能になりそうです。

車体が停車すると、透明だった車両に色が付くのですが、しっかりと新型ヴォクシーの一文字テールランプやリフレクターなどもデザインされているため、こういったところのUIレベルの高さと力の入れ方は「さすがトヨタ」と思う所。

ディスプレイオーディオとのレベルの差が違い過ぎる

なぜこれだけ満足度の高い映像や技術力を持ちながら、ディスプレイオーディオのエネルギーフローはこんなにもチープなのか疑問に思う所です(ディスプレイオーディオチームのレベルの低さが露呈されている気が…)・

「これ本当に同じ車の技術なの?」と不思議に思う所もありますし、ディスプレイオーディオのUI技術が更に進化すれば、競合のホンダ新型ステップワゴン(Honda New STEPWGN)や日産の新型セレナ(Nissan New Serena, C28)にさらに差を付けられるのでは?と思ったりもします。

新型ノア/ヴォクシーでも疑似オートブレーキホールド機能が備わっている?

続いて、新型ノア/ヴォクシーに関する問い合わせで意外と多かったのが、「シエンタのような疑似的なオートブレーキホールド機能が備わっているのか?」というもので、回答としては「備わっています」。

この質問の意図については色々と不明な点は多いものの、元々新型ノア/ヴォクシーに備わっているオートブレーキホールド機能をONにしてしまうと、ほんのちょっとした停止区間でも、ブレーキを踏んでしまったらオートホールドがかかってしまい、「すぐにアクセルを踏んでホールドOFFにするのが面倒」ということなのかもしれず、「すぐに停車するような区間では、ブレーキとクリープ現象を活用したい」ということなのかもしれません。

あとはオートブレーキホールドの「ちょっとデメリットに感じるポイント」としては、駐車場出口から公道に入る際、車が走ってこないことを確認した後にブレーキを離してクリープ現象で段差を通過しようとしたところ、オートブレーキホールドがONになっていて前に進まず、アクセルを少し踏み込んだ時に立ち上がりが速かったため、少し勢いを付けて歩道の段差を通過してしまい、車内の揺れ(ねじれ)が大きくなってしまったことがありました。

オートブレーキホールドスイッチ以外にも、ACCボタンでも疑似的にオートブレーキホールドが使用できる

おそらく「オートブレーキホールドならではのちょっとした弊害」により、「長い信号待ちや高速道路での渋滞時だけピンポイントでオートブレーキホールドを使いたい」という意味合いなのだと思いますが、そういった方にお勧めしたいのが、上の画像の赤丸のレーダークルーズコントロールによる停止保持機能。

新型ノア/ヴォクシーでは、電動パーキングブレーキが採用されたこともあり、全車速追従機能付きとなるアダプティブクルーズコントロール[ACC]が標準装備されているため、渋滞時などによる停止保持機能も備わっているんですね。

そのため、オートブレーキホールド機能を使わなくとも、たまに遭遇する長い信号待ちの際、車両が停止した状態でACCボタンをプッシュすれば、疑似的にオートブレーキホールド機能が始動するため、「停止保持中」のアイコンが表示すれば、ブレーキペダルを離しても停止したままになります。

青信号に切り替われば、そのままアクセルを踏み込んでいけば停止保持がOFFになり加速し、しかしこのまま加速していけば30km/hまで勢いよく加速する恐れがあるため、再度ACCスイッチを押してOFFにすることで、自身のアクセル調整で加速できるのは便利だと思います。

2ページ目:新型ノア/ヴォクシーの2列目シートヒーターは1段階でしか調整できない?