日産のフルモデルチェンジ版・新型エクストレイル(T33)やキックス、フェアレディZ(RZ34)などの受注停止が相次ぐなか、新型セレナ(C28)やノートオーラの納期は短縮傾向に?

販売ラインナップが刷新する一方で、受注停止が相次ぎ「売る車が無い」状況は変わらず

2023年1月10日、日産はビッグマイナーチェンジ版・新型キックスe-POWER(Nissan New Kicks)の受注を一時的に中止することを正式に発表したばかりですが、現状販売できる車種や納期などがどのようになっているのか、私がいつもお世話になっている日産ディーラーにて取材させていただくことに。

あくまでも私がお世話になっている日産ディーラーでの情報になるため、特に納期に関しては他の販売エリアや販売チャネル、販売規模によって情報が異なる可能性もあるため、あくまでも参考程度に見て頂けますと幸いです。

2022年~2023年1月にかけて、日産が販売してきた主要な(一部改良/マイナーチェンジ等の)新車・新型車は以下の通りとなり、受注を継続しているもの、受注を一時的に停止しているかも記載しています。

【日産の主要ラインナップ一覧(2023年1月19日時点)】

◇アリア(2023年1月時点で受注一旦停止中)

◇サクラ(2022年12月に値上げ後受注再開)

◇リーフ(2022年12月に値上げ後受注再開)

◇ノート(2023年1月時点で一部グレードを制限)

◇ノートオーラ(受注継続中)

◇エクストレイルe-POWER(2023年1月時点で受注一旦停止中)

◇キックスe-POWER(2023年1月時点で受注一旦停止中)

◇セレナ(C28)(受注継続中)

◇ルークス(2023年1月時点で一部グレードを制限)

◇デイズ(受注継続中)

◇エルグランド(受注継続中)

◇キャラバン(受注継続中)

◇フェアレディZ(2023年1月時点で受注一旦停止中)

◇V37スカイライン(ハイブリッドモデルを販売終了し、ガソリンモデルは受注継続中)


主要モデルとなる新型エクストレイル(T33)の受注再開目途は立っていない

まずは2022年7月に発売されたばかりのフルモデルチェンジ版・新型エクストレイルe-POWER(T33)。

こちらは想定を上回る受注と長納期により、僅か3か月ほどで受注一旦停止となりました。

2023年1月中旬時点では、本モデルの納期については「未定」な部分も多く、その背景には検査不備による「登録停止」なども影響しているとのこと。

ただ、別の日産ディーラーでは2023年1月中旬時点でオーナー向けに納車も完了しているとのことから、もしかすると検査不備による登録停止の対象は、一部のグレードによるものなのかもしれません(納車済みの車両に関しては不明)。

なお受注再開の目途は立っていないとのことですが、既に納期1年近くと云われているだけあって、受注再開の時期には一部(年次)改良が入ると予想され、それに合わせて価格アップも避けられないと予想されます。

新型フェアレディZ(RZ34)は全く納期が読めない

続いては、2022年夏頃に発売されたビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(New Fairlady Z, RZ34)。

こちらはピュアEVクロスオーバーの新型アリア(New Ariya)と同じタイミングで2022年7月末で受注一旦停止となり、納期も3年~5年と噂され、受注再開の目途も全く立っていない状況とのこと。

日産の公式ホームページでもネット見積もりできず、日産ディーラーでもディーラーオプション含めて見積もり作成(データ打ち込み)ができないとのことで、このまま幻のモデルになってしまうのでは?といった噂もあるようです。

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