フルモデルチェンジ版・日産の新型エクストレイル(T33)/キャシュカイ/ジュークが2025年からピュアEVに移行することを検討?!PHEVデビュー説は無くなった?

日産はSUVなどの主要モデルを一挙にBEV化するかもしれない?

日産の主要モデルともいえるフルモデルチェンジ版・新型エクストレイルe-POWER(Nissan New X-Trail e-POWER, T33)や、海外市場向けとして販売されている新型キャシュカイ(New Qashqai)/ジューク(New Juke)。

海外に展開されるガソリンモデルやマイルドハイブリッド、そしてe-POWERモデルに加え、2025年より内燃機関を持たないピュアEVへと移行する計画があるようです。

2025年~2027年の間に市場に出回ると予想される新型エクストレイル(T33)/キャシュカイ/ジュークのピュアEVモデルですが、まずは欧州市場を中心に、2035年までにガソリン/ディーゼルといったICEの販売が禁止される前に、既存のe-POWERグレードも含めて、ピュアEVグレードも追加して同時に販売する予定とのこと。


日産のお家芸でもあるe-POWERで力をつけてから、徐々にピュアEVへとシフト?

これは海外カーメディアAUTOCARが、欧州日産の責任者であるギヨーム・カルティエ氏とのインタビューにて明らかになったことで「電動化への移行についてだが、BEV(ピュアEV)に移行する前に、まずはe-POWERハイブリッドで揃えることから始まる」と説明。

シリーズハイブリッドe-POWERは、エンジンを発電機代わりとして活用し、発電した電気モーターのみで駆動する、間接的なEVカーというイメージですが、まずは日産のお家芸ともいえるe-POWERからスタートすることで、徐々にピュアEVへとシフトするのは自然な流れかもしれません。

これに加えて、「既にキャシュカイには、マイルドハイブリッドやe-POWERがラインナップされているものの、将来的には完全な電動パワートレインを採用する必要がある。これはどの車種にも言えることで自然な流れでもある」と述べ、コンパクトSUVのジュークやミドルサイズSUVのエクストレイルでも同じことが起きるとのこと。

プラットフォームはCMF-EVで統一?

なおピュアEV SUVについては、日産手動で開発が進められているルノー・日産・三菱アライアンスの共通EVプラットフォーム(CMF-EV)が主流になると考えられ、既にピュアEVクロスオーバーの新型アリア(New Ariya)やルノー・メガーヌE-Tech(Renault New Megane E-Tech)にも採用されています。

2019年に初のフルモデルチェンジを果たし、ガソリンモデルやマイルドハイブリッド、e-POWERモデルといった様々なパワートレインがラインナップされているジュークの場合だと、CMF-Bプラットフォーをベースに。

その後、2021年にデビューを果たした3代目のフルモデルチェンジ版・新型キャシュカイや、4代目となる新型エクストレイル(T33)には、CMF-C/Dプラットフォームが活用されていますが、これらにCMF-EVプラットフォームへと置き換えることは可能だと思いますが、ジュークの場合だとボディサイズ(フットプリント)や重量などの問題から、そのまま流用することは難しいとの予測。

そうなると、2022年9月に発表されたコンパクトピュアEVモデルの5(サンク)EVのCMF-B-EVプラットフォームが採用されるのではないか?との予測もありますが、この点の詳細はまだまだ不明となっています。

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