車は約30年間でこんなにもグリルが大きくなった!トヨタ/レクサスやマツダ、ホンダ/アキュラ、そしてBMW車の初代から現行までの変遷を見ていこう
グリルは各自動車メーカーのアイコン(個性)にもなっている
初代からフルモデルチェンジする度に大きく変化する部分としてフロントグリル(ラジエーターグリル)が挙げられますが、各自動車メーカーのアイコンにもなっていて、「レクサス=スピンドルグリル」「BMW=キドニーグリル」「アキュラ=ダイヤモンドペンタゴングリル」など、それぞれに専用の名称がつけられています。
各メーカーのグリルパターンを見ていくと、グロスブラックなどでスポーティな印象を与えるものもあれば、メルセデスベンツやロールスロイスのようにクロームメッキを用いることで高級感を持たせるなど、そのメーカーによって様々
もちろん、グリルを大きくすることはエンジンの冷却効率を高めるための一つの手法でもありますが、近年の新型車は「フルモデルチェンジする度にグリルが大口化」している印象を受けます。
そんな各メーカーの車たちは、初代から現代にかけての約30年間の変遷でどれだけグリルが「変化」したのか、どれだけグリルが「大きくなった」のか見ていきましょう。
①:アキュラ(ホンダ)・インテグラ
まずはホンダの北米ブランドで、1985年に2ドアスポーツモデルとして販売されてきたアキュラ・インテグラ(Acura Integra)。
ポップアップヘッドライトやコンパクトのフロントグリルを特徴とし、その後1989年には2代目としてフルモデルチェンジを果たし、バンパーラインの上に見えるグリルは控え目でした。
それが2022年の最新モデルではダイヤモンドペンタゴングリルというアキュラのデザイン言語が採用され、ロアグリル含めるとフロントマスクの50%以上はグリルで占めているのではないかと思います。
②:トヨタ・アバロン
続いてはトヨタの北米モデルとしてラインナップされていたアバロン(Toyota Avalon)。
ミドルサイズセダン・カムリ(Camry)の兄貴分であり、1990年代にデビューした当時はコンパクトなフロントグリルでしたが、アメリカでの製造終了前にラインナップされていた現行モデルは、「フロントマスクの8割以上」を占める大口グリルへとアップデート。
おそらくレクサスのスピンドルグリルをも圧倒するサイズ感だと思われますが、このデザインは中国市場へと受け継がれています。
③:フォルクスワーゲン・パサート
続いては、フォルクスワーゲンのステーションワゴンタイプとなるパサート(Volkswagen Passat)。
1973年に初代デビューを果たしたパサートは、スタイリングによってグリルが異なっていて、特に1988年にデビューしたB3のヴァリアントは、滑らかでグリルをほぼ持たないシンプルな一台でした。
B3パサート・ヴァリアントでは、フロントグリルは採用されなかったものの、僅かながらにエンブレムがカットアウトされていて、その後1993年にはマイナーチェンジで顔つきが変わり、フロントグリルを採用するようになりました。
その後2015年にはB8へと進化し、こちらもフロントマスクの60%以上をグリルで占めています。