当時事故車で「約32万円」で購入した1962年式フェラーリ250GT SWBカリフォルニアスパイダーが競売へ。何と落札金額は驚異の「約24.6億円」だった件
フェラーリ250GT SWBカリフォルニアスパイダーを販売していたオーナーは、元々フェラーリファンでは無かった
彼らがこの車を購入する前、1970年代までは特に価値のある車ではなく、事故で破損した状態のまま放置されていた250GTですが、決して重大な事故で自走できないわけでは無かったものの、部品の調達が非常に難しい状態でした。
当時このモデルは、カリフォルニア州カーソンにあるポルシェ・フォーリン・オート・レッキングのルディ・クライン氏が所有していて、彼はフェラーリファンではなくポルシェ好きだったため、当時購入を考えていたベッツ氏とピーターズ氏が提案した価格よりも安く販売。
その金額が、今では信じられない2,400ドルだったそうです。
今思うと、クライン氏も「何であんな金額で売ってしまったんだろう…」と考えていたかもしれないですし、そこまで金銭面に執着心が無ければ、「彼らに良いものを販売できて良かった」と考えているかもしれません。
2,400ドルで購入した二人は、すぐに修理した後にレストアへ
250GTを購入した彼らは、元々損傷していたサスペンション系やブレーキ系、エキゾースト関連の修理並びにパーツ交換を行い、その後2000年前半にはレストを実施。
そして、フェラーリのクラシックカー部門であるフェラーリクラシケの認定を受け、約20年間に渡って様々なコンクールにおいて受賞することになりますが、まさかここまで美しい姿で保管されていたとは…
そして現代のフェラーリでは見ることの無い5連メーター。
まるでポルシェ911の5連メーターを彷彿とさせるものがありますが、こちらもレストアによってほぼ新品の状態に。
20年以上大事に保管されてきた250GT SWBカリフォルニアスパイダーの落札価格は、驚異の18,040,000ドル!
そして最後に気になるのがこのモデルの最終落札額。
最初にもお伝えした通り、当初このモデルを購入した金額が2,400ドル(日本円に換算して約32万円)だったのに対し、今回の最終落札額は驚異の18,040,000ドル(日本円に換算して約24.6億円)。
先述にもある通り、まさか2,400ドルから7,517倍にまで跳ね上がるとは…
ちなみにフェラーリのクラシックモデルで、過去の3,075,300ポンド(日本円に換算して約50億円)にて高額落札されたのが250GTO。
そして2018年にも、250GTOは52,000,000ポンド(日本円に換算して約85億円)にて落札されていますが、フェラーリの250GTシリーズは今後もその価値を高めるモデルになるのかもしれませんね。
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Reference:CARBUZZ