まさかの台数限定?フルモデルチェンジ版・日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)の価格改定後続報。2トーンカラーの本格的な受注は2024年以降だと…

値上げ後の新型エクストレイルe-POWER(T33)、購入するにはハードル高め?

2023年4月10日より受注再開予定となっている、日産のフルモデルチェンジ版・新型エクストレイルe-POWER(Nissan New X-Trail e-POWER, T33)。

前回のブログでもお伝えの通り、受注再開と同時に価格改訂(値上げ)を予定していて、グレード別価格帯も以下の通り、エントリーグレードSで+31.1万円の値上げ予定となっています。

【(暫定版)新型エクストレイルe-POWER(T33)のグレード別価格帯一覧(10%税込み)】

◇エントリーグレードS:[2WD]3,510,100円(従来比+311,300円)

◇エントリーグレードS:[e-4ORCE]3,759,800円(従来比+280,500円)

◇中間グレードX:[2WD]3,748,800円(従来比+249,700円)

◇中間グレードX:[e-4ORCE]4,049,100円(従来比+249,700円)

◇中間グレードX:(3列7人乗り):[e-4ORCEのみ]4,180,000円(従来比+249,700円)

◇上位グレードG:[2WD]4,448,400円(従来比+149,600円)

◇上位グレードG:[e-4ORCE]4,748,700円(従来比+249,700円)

特別仕様車X エクストリーマーXや、カスタムグレードAUTECHのグレード別価格帯については、後日明らかになる予定ですが、改めてこうして見ると「想像以上の値上げ」で購入しづらいレベルになってきましたね。


価格改訂後の新型エクストレイルe-POWER(T33)は、ディーラーによって振り分け台数が決まっている?

価格改訂と同時に受注再開予定となっている新型エクストレイルe-POWER(T33)ですが、私がお世話になっている日産ディーラーの情報によると、どうやら販売店によって受注を受け付ける台数に限りがあるとのことで、特に上位グレードGの生産を優先的に行っていくとか…つまりは販売店によって台数限定での販売ということになります。

ディーラーによって情報は異なる部分はあるかと思いますが、少なくとも私がお世話になっているディーラーでは、以下の条件が設けられているようです。

◇受注受付け枠の約8割がGグレードで、受注台数に制限アリ

◇納期は最低でも1年(2024年3月以降)

◇ボディカラーに制限あり
・基本的にはモノトーンカラーを優先
・ブラックルーフの2トーンカラーは2024年以降より本格的に受注再開”予定”

◇メーカーオプションに制限あり
・パノラミックガラスルーフとBOSEサラウンドシステムのセットオプションは納期遅め(注文枠少な目)?
・パノラミックガラスルーフとBOSEサラウンドシステムがそれぞれ単独のオプションになるが、何れも納期遅め(注文枠少な目)?
・ナッパレザーのメーカーオプション費用が約2倍になり(8.8万円 → 約16万円?)、選択すると納期が遅れる?

上記はあくまでも一部になりますが、価格改訂前のバックオーダー分が全く捌けておらず、おまけに優先的に生産されているのがGグレードとのことで、それ以外のSグレード/Xグレードは更に納期が遅れ傾向にあるとのこと。

価格改訂後の事実を知ったとき、キャンセルするユーザーも少なくない?

カタログモデルでありながらも、2024年モデル?では受注制限が設けられるのも「?」と思う部分もありますが、日産としても「どうしても制限せざるを得ない」理由があるのかもしれません(海外向けの生産を優先したい?)。

おそらく多くの日産ディーラーでは、受注停止前のモデルを購入することができず、受注再開前に先行予約(バックオーダー)分を多く抱えている状態だと思いますが、価格が大幅に値上げすること、2トーンカラーの納期が極端に長いこと(ほぼ注文できないのと同じ)、オプションやグレードに制約があることなど、こうした厳しい条件が後々判明したことで、予約キャンセルするユーザーも少なくないと思うんですね。

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