フルモデルチェンジ版・トヨタ新型プリウスの盗難対策用「触媒コンバーターシールド」が大人気!何と納期は半年以上…更に先代プリウスの触媒コンバーターの交換も納期8か月以上で別の問題も
日本と同じように、旧世代プリウスの触媒コンバーターの盗難が相次いでいる模様
一般社団法人日本損害保険協会(SONPO)でも公開している通り、毎年必ず自動車盗難ランキングにおいて上位にランクインしているトヨタ・プリウス(Toyota Prius)。
2022年最新版においても、1位のランドクルーザー(Land Cruiser)に続き、2位は22件で全体の10.6%を占めているのがプリウスになります。
そんなプリウスが盗難の対象となっているのは、車両を海外へと輸出して転売することが目的ではなく、車体下部に隠された触媒コンバーターの”ある素材”を盗むことが目的になっているんですね。
一体なぜ触媒コンバーターが盗難の対象となっているのか?触媒コンバーターを保護する部品(正しくは正規ディーラーオプション)が大人気でどれだけ納期が延びているのかもチェックしていきましょう。
そもそもどうして触媒コンバーターが盗難の対象になっているの?
近年大きな話題となっている触媒コンバーターの盗難被害。
新型よりも、旧世代20系~30系プリウスを対象に盗難が相次いでいるとのことですが、そもそも触媒コンバーターとは何なのでしょうか?
2022年10月以降、海外だけでなく日本でもトヨタの旧世代プリウスを対象にマフラーの盗難が相次いでいますが、このマフラーに装着されているのが触媒コンバーターと呼ばれるもので、エンジンから排出される排気ガス内に含まれる窒素酸化物(NOx)や一酸化炭素(CO)といった有害物質をクリーンにすることが目的で装着されています。
内部の希少金属(レアメタル)が近年高騰している
そのため、内部にはプラチナやパラジウム、ロジウムといった希少金属(レアメタル)が使用されていて、その中のパラジウムに関しては、ほとんどがロシアからの供給となるため、2022年12月時点では供給が滞っていることから価格が高騰しているとのこと(更に希少性が高まり盗難の危険性も高まっている模様)。
これにより「金」よりも価値があるともいわれていますが、旧世代プリウスに使用される触媒コンバーターに含まれるレアメタルは、新世代モデルよりも多く含まれているとも云われていて、またアイドリングストップ機能がある車などはその劣化も少ないことから、旧世代のハイブリッドモデルが狙われやすいとのこと。
レアメタルの少ない触媒コンバーターの交換が人気!但し納期は8か月以上
こうしたことを受け、アメリカのトヨタディーラーでは、旧世代プリウスの盗難を回避するために触媒コンバーターをレアメタルの少ない新品へと交換するサービスを提供していますが(もちろん有償)、このサービスが大きな人気を得ているそうで、カリフォルニア州のプリウスユーザーによれば、2023年4月時点での納期は「8か月以上」になっているとのこと。
ただ、あくまでも「8か月以上」というのは一部の地域に限定したものではありますが、独立した自動車修理工場も納期対応に追われており、一部の修理工場では比較的スムーズに対応しているなどバラバラだそうです。