ホンダ新型N-BOX Custom(JF5)で往復300km以上のロングドライブ!この車は世間が求める「安全装備の良し悪し」よりも「走りの楽しさとホンダのプライド」が伝わってくる一台だ

予期せぬ形で新型N-BOX(JF5)のロングドライブが実現したわけだが、そのおかげでホンダのプライドをしっかりと確認できた気がする

2023年10月に私に納車されて、もうすぐ7か月が経過しようとしているホンダのフルモデルチェンジ版・新型N-BOXカスタム・ターボ(Honda New N-BOX Custom Turbo, JF5)[2WD]。

本来であれば、2024年のゴールデンウィーク(GW)期間中は、この車でロングドライブする予定はなかったのですが、予想外の展開で往復300km走らせる機会があったため、その際に感じたことを紹介できればと思います。

あくまでも私自身が感じた主観的な内容が主になるため、間違っているところもあるかもしれないのですが、その点は温かい目で見て頂けますと幸いです。


やはり先代(JF3)に比べて、直進安定性は大幅に向上していると思う

まずは、新型N-BOX(JF5)の直進安定性が向上しているということ。

この車で、信号の少ないマイナーロードや長~い直線が続く高速道路を走らせたのですが、N-BOXのサスペンションアームの角度が、先代のJF3/JF4に比べて垂直に近くセッティングされたこともあり、コーナリングでの安定感が強みだったホンダの走りが、今回は直線での安定性を強みにシフト。

もう少し具体的に言えば、(本当はあまり良くないですが…)ステアリングを握らずに高速巡航させた場合(アダプティブクルーズコントロールはOFF)、先代であれば若干左側に逸れるような走りだったのですが、新型では左右に逸れるような挙動が極端に小さくなったため、ロングドライブ時の運転が”よりラク”になったんですね。

このゴールデンウィーク(GW)期間は、N-BOXで遠出する予定は全く無かったのですが、ちょっとした事情で長距離を走らせる機会があったたので、今回ようやく高速道路メインの移動が実現できたのは良かったところ。

一般道や無料高速区間での直進安定性は十分確認できていたつもりですが、今回有料高速道路中心の移動により、改めてその良さと”PRポイント”に納得できましたし、競合モデルのダイハツ新型ムーヴキャンバス(Daihatsu New Move Canbus)や三菱の新型デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)よりも優れていることが確認できて良かったと思います。

タイヤの接地面が拡大したから?ブレーキングは先代よりも更に強くなったように思われる

先程のサスペンションアームの角度が垂直に近くなったこともあり、タイヤホイールのキャンバー角も垂直に近くなったからなのか、タイヤの接地面が先代に比べて拡大したからなのかは不明ですが、ブレーキ力が先代よりも更に強くなったように感じられました。

これはあくまでも個人のフィーリングの問題なので、人によっては「先代と何ら変わらないでしょ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、先日私がお世話になっているホンダディーラーの代車であるJF3型のN-BOX Custom Lターボ[2WD]に乗って比べてみると、慣性力の働きや車体と路面の接地感によるバタつきの抑え込みは、確実に新型(JF5)では向上しているため、軽自動車でありながらも「安心して止まれる」という印象を持たせてくれるのはお見事だと思います。

2ページ目:ホンダは、現代が求める予防安全装備のボリュームに加え、ホンダとしてのプライドである「走り」にも、しっかりと力を入れている!