ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)が納車されて3か月が経過!不満なところは多々あるけど、そこに「浪漫と不思議な魅力・魔力」があって良き

早いもので、私の新型Zも気が付けば納車されて3か月が経過

2023年2月に私に納車されて3か月が経過した、日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)version ST[9速AT]。

ユーザー向けの納車はまだまだ進んでおらず、私がお世話になっている日産ディーラーの情報によると、2023年5月下旬時点で車検証の車台番号が「1,000番台」をようやく超えたとのことですが、日本国内向けのデモカー(試乗車・展示車)と抽選限定240台のみとなる特別仕様車Proto Spec、そして標準(ベースグレード/version S/version T/version ST)の生産台数を併せても約1,000台というのはまだまだ少ないレベル。

今後どれぐらいのペースで生産を進めていくのか、2023年度は「年産1,000台」という情報もありますが、果たして現状のペースで生産し切れるのか?という不安がありながらも、一日も早く本当に欲しい納車待ちのユーザーに届いてほしいところです。

そんなフェアレディZ(RZ34)が納車されて3か月経過しての雑感をまとめていきたいと思います。


正直「不満に思える」ポイントは多いが、この車だからこそ許容できる不思議な魅力・魔力がある

これからピックアップするポイントは、フェアレディZ(RZ34)だけを基準にして考えるというよりも、他に所有する車との比較になってしまうため、「不満に思える」ポイントとして捉えてしまいがちではありますが、なぜかフェアレディZ(RZ34)だと、その不満さえも許容できる不思議な魅力(魔力?)を持っているため、それらを中心に見ていきたいと思います。
※実際のところ、私が3か月所有してみてほとんど不満に感じていないということだけは、予めお伝えさせていただきますのでご了承ください

内装はチープだけど、そこがまた良い

まずは内装についてですが、総支払額 約720万円の現代のスポーツカーにしてはチープな印象を受けてしまうものの、どちらかというと日産としては大排気量3.0L V型6気筒ツインターボエンジンの新規搭載と、それを許容できるトランスミッションや足回り、電子制御に重きを置いたのだと考えられ、その影響により内装は「とって付けた感」があるのかもしれません。

パッと見は「もうちょっと内装のプラスチックを少なくして、合成皮革やメタル素材などを増やすなど、力を入れることはできなかったのかな…」と感じる部分はあるものの、いざ所有して普段乗りしてしまうと、「むしろこれぐらい割り切った方が良かったのかも」と思えるほど。

エクステリアは、原点回帰を狙って初代S30/240Zのフロントマスク、リヤは先々代のZ32/300ZXのリヤテールランプをモチーフにしているため、この見た目だけでも新型Zを購入する価値は十分にあると感じています。

但し、メーターやナビゲーションディスプレイは許容し辛い不満がある

ただし個人的に残念に思うのは、12.3インチのフル液晶メーターや、8インチのNissan CONNECTナビのアニメーションや操作レスポンスがかなり遅いということ。

メーターに関しては、ステアリングスイッチでのプッシュ操作に対して動作が1テンポ遅れていること、8インチナビもスクリーンタッチもしくは物理スイッチを押す際、画面の切り替えやキーワード入力時に1テンポ~2テンポ遅れるところは大きな課題。

新世代ソフトウェアといえども、メモリーが不足しているからなのかは不明ですが、取って付けた感が感じられるのは実際に所有している身からすると頂けない部分で、しかし全国に納車されている台数があまりにも少ないという点から、ディーラーからメーカーへの報告件数が少ないというのも別の問題になってしまいますから、ディーラー内でのUSBアップデートの範囲でレスポンスが向上するのであれば是非とも対応してほしいところです。

内ドア内蔵型のブラインドスポットモニターは結構見やすい

こちらも過去のブログでもお伝えしましたが、ブラインドスポットモニター(BSM)がサイドミラー内蔵型ではなく、内ドアのサイドウィンドウのサッシュ?部分のランプ式ということ。

これはおそらくコストや部品・半導体不足を避けるための対策?だと勝手に推測していますが、見た目はチープに見えてしまうものの、車内のしかも視界に入りやすい位置に設けられているため、使い勝手は結構良いんですね(公道はもちろんのこと、サーキット走行でも役立ちそう)。

サイドミラー内蔵型に慣れている方からすると「どう考えても見づらいだろ」と思ってしまいがちですが、食わず嫌いにならずに活用してみると「意外と使いやすいじゃん」と感じるかもしれません。

2ページ目:新型フェアレディZ(RZ34)のBOSEサウンドは?古き手引き式ハンドブレーキの印象は?