代車のホンダ新型シビックe:HEV(FL4)外観インプレッション。シビックタイプR(FL5)には無いコンパクトさと使い勝手の良さは絶妙…そしてアイポイントの低さはトヨタ新型プリウス並み?

新型ステップワゴンの納車後1年点検での代車で、こんなに贅沢な車を貸していただけたホンダディーラーには感謝

先日、私が所有するホンダ新型ステップワゴンe:HEVスパーダ・プレミアムライン(Honda New STEPWGN e:HEV SPADA PREMIUM LINE)[2WD]の納車後1年点検を受けている間、洗車も含めての待ち時間が約1.5時間と比較的長めだったため、ホンダディーラーの担当スタッフさんの気遣いで新型シビックe:HEV(New Civic, FL4)をお借りすることに。

普段は代車をお借りすることは無いのですが、今回は担当スタッフさんも「普段乗ってるシビックタイプR(FL5)と乗り比べてしてみてください」とのことで、そのお言葉に甘えさせていただき、約1時間ほど街中や郊外を試乗させていただきました(往復での走行距離にして約20kmほど?)。

今回は、本モデルの外観(エクステリア)を中心としたインプレッション内容をお届けしたいと思います。


新型シビックe:HEV(FL4)のエクステリアを見ていこう

こちらが、今回お借りした新型シビックe:HEV(FL4)。

ガソリンモデルのようにLX/EXグレードが存在せず、ハイブリッドe:HEVはEXグレードをベースにした1グレードのみ。

駆動方式はもちろん前輪駆動[FF]のみです。

ボディカラーは、シビックタイプR(FL5)にはラインナップされていないプレミアムクリスタルブルーメタリックで、爽やかさのなかに深みを持ち合わせる上品なブルーカラー。

頭ではわかっていても、やはり実車で見てみるとサイズ感が全く異なる

まずこのモデルを見て真っ先に感じたのは、私が所有するシビックタイプR(FL5)とサイズ感が全く異なること。

同じプラットフォームでも、全長4,550mm×全幅1,800mm×全高1,415mm、ホイールベース2,735mm、トレッド(フロント)1,535mm/(リヤ)1,565mmなので、FL5に比べると全長-40mm/全幅-90mm/全高+10mm/トレッド(フロント)-90mm/トレッド(リヤ)-50mmなので、とてもコンパクトに見えます。

立ち位置的にはCセグメントハッチバックに分類されるであろうシビックe:HEVですが、賛否はあれど落ち着きと洗練された顔つきを持つデザインは、ここ最近のホンダのデザイン言語の特徴の一つで、個人的には結構好みですし、FL5とはまた違った雰囲気があって良き。

こうして見比べてみると、ヘッドライト意匠やシルエット、グリル意匠は同じでも、フロントバンパーやエアインテークなどが異なるだけでハッチバックモデルとしての方向性や雰囲気が異なるのもユニークなところ。

フロントアッパーグリルのブラック塗装以外においては、ガソリンモデルとの大幅な差別化は見られず

ちなみにシビックe:HEVの場合、ガソリンモデルと比べてフロントアッパーグリルがベルリナブラックに塗装されて質感を高めていますが、それ以外のところでの大きな違い・区別が付けられてないのは「もうちょっと差別化をしっかりしてほしかった」と思うところ。

フロントフォグランプ周りの無塗装ブラックの樹脂部分においても、おそらくホンダアクセスのエアロパーツを装着することを想定して、敢えてデザインの差別化を最小限に抑えたのではないか?と推測しますが、個人的にはこのデザインのままでも十分な上品さとスポーティさを兼ね備えていていると思っています。

シビックe:HEVは見た目以上にとにかくアイポイントが低い

サイドビューは非常に伸びやかなハッチバックスタイル(っというかファストバックスタイル?)。

緩やかなフロントノーズから運転席の視界を確保するために角度を設けたAピラー、クーペのような流麗なルーフライン、そしてリヤクォーターウィンドウの形状も中々に個性的で良きところ。

実際に運転してみて思うのは、運転席からのフロントの視界は申し分ないですし、この点はシビックタイプR(FL5)と変わらないところ。

ただ、画像を見てもお分かりの通り、ベルトラインの位置がフロントフードのラインとほぼ同じ水平基調で、この部分を境にしたときの上下のバランスは(上)4:(下)6ぐらいだと思うのですが、運転席に座った時のアイポイントの低さはシビックタイプR(FL5)よりも低く感じられ、体感速度も速く感じられました。

アイポイントの低さはトヨタ新型プリウスに似ている?

このアイポイントの低さと体感速度の早さに関しては、別に所有するトヨタ新型プリウスに近いものがあり、マッシブなボディスタイルでは感じられないほどのスポーティさを上手く持ち合わせているのがシビックe:HEVの隠れた持ち味だと思います。

2ページ目:新型シビックe:HEV(FL4)の足元・足回りはシビックタイプR(FL5)とは全くの別物?