台数ヤバいな…(米)ホンダ・オデッセイ等に約120万台の大量リコール!メルセデスベンツ新型Sクラス/マイバッハSクラスも「通算10回以上」のリコールに

どうやらバックカメラに不具合があるようだ

ホンダは2023年6月上旬、国内の主力モデルとなるN-BOX/N-WGN/N-ONE/N-VAN/S660など、10車種・約31万台の大量リコールが届け出されたばかり。

そして今回、アメリカ市場にて主力モデルとなっているオデッセイ(Honda Odyssey)/パイロット(Pilot)/パスポート(Passport)の3車種・1,198,280台にリコールが届け出されています。

約120万台という途方もない数字ではありますが、不具合の要因としては、バックカメラ用の同軸ケーブルの接続不良により、バックアップカメラのフィードが失われる危険性が高いとのこと。

欠陥の中心であるメディア指向システム輸送通信用同軸ケーブルについては、既にホンダが米国道路交通安全局(NHTSA)に提出した文書にも記載されており、不適切に設計、製造されたことも明らかになっています。


2018年よりバックカメラの装着義務のあるモデルが対象!

なお今回のエラーにより、ケーブル端子が変形する可能性があり、その結果としてバックカメラとインフォテインメントスクリーン間の接続が低下したり、接続が失われる可能性があるとのこと。

接続が20秒以上失われると、バックカメラは完全に機能しなくなるとのことですが、今回の不具合報告がどれだけあったのか、これによる事故の発生有無については不明。

対象モデルとしては、2018年~2023年に製造された全てのオデッセイ/パイロット/パスポートで、2018年よりバックカメラの搭載が義務付けられているモデルは全て対象ということだそうですが、場合によっては3車種では留まらない恐れも。

なおユーザーからの不具合報告として、リアビューカメラが完全に故障すると、その前にオーディオシステムが音を立てたり、”パチパチ音”を立てたりするなど、ディスプレイ画面がちらつくこともあるとのことですが、この原因が報告されたのは2019年2月初め頃。

その後調査を進めていた結果、2020年6月までにサプライヤーであるTE Connectivityのディスプレイユニットへの接続を改善するため、ケーブル長さの調整を行っていたそうです。

ただ、ケーブル長さを調節したところで問題解決には結びつかず、ホンダは2021年2月に接続の問題に対処するために防水カプラーの使用を開始したものの、問題が再発したため、今回安全上の欠陥が存在すると判断して2018年~2023年に製造されたオデッセイ、2019年~2022年に製造されたパイロット、2019年~2023年に製造されたパスポートを対象にリコールを届け出たという背景があります。

改善措置としては、改良されたケーブルハーネスと矯正カバーを取り付けて、接続が確実に維持されるようリコール作業を実施するとのことですが、今回はアメリカ市場向けに留まっているものの、仮に同じ部品を使用しているモデルが日本にある場合は、同様のリコールの届け出が考えられるかもしれませんね。

2ページ目:メルセデスベンツ新型Sクラスにも何度目かのリコール!