これを見たら三菱の新型デリカミニが欲しくなる?納車後早速フォトグラファーさんに撮影依頼!デザインで勝負してきた三菱の大胆さと覚悟に「惚れた」

競合モデルが立ち並ぶ軽スーパーハイトワゴン市場で、デザインに重きを置いてきた三菱

2023年6月に私に納車された、三菱の新型デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)T Premium[2WD]。

日本の軽スーパーハイトワゴン市場は、ホンダN-BOX/N-BOX Customやダイハツ・タント(Daihatsu New Tanto)、スズキ・スペーシア(Suzuki Spacia)と競合揃いとなっていますが、そのなかでこれまで苦戦を強いられてきたのが三菱eKスペースシリーズでした。

今回、eKクロススペースの生産・販売終了により、本モデルのビッグマイナーチェンジ&後継機種として満を持して登場したのが新型デリカミニですが、そのアイコニックでトレンドを強く意識した武骨さが注目を集め、2023年5月末の発売で早くも16,000台の先行受注を獲得するほどの人気っぷり。

これまでの三菱には無い新たなデザイン言語を取り入れつつ、三菱本来のダイナミックシールドも上手く取り入れたユニークな一台となっています。


納車後、いつもお世話になっているフォトグラファーさんに撮影依頼!

新型デリカミニ納車後、いつもお世話になっているフォトグラファーさんに撮影依頼(いつも遠方からお越しいただき感謝申し上げます)。

デリカミニが最も映える場所は、その武骨なデザインとアウトドアテイストなスタイリング、そして新色アッシュグリーンメタリックとの一体感をもたらす自然を背景にしたショットだと思いますが、今回はそれとは異なり立体駐車場での撮影。

これまでホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)や日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)/セレナe-POWERルキシオン(New Serena e-POWER LUXION, C28)、レクサスNX350h F SPORTなども立体駐車場にて撮影をお願いしてきましたが、アウトドアテイストの車両を被写体にしたのは今回が初めて。

自然とは異なる無機質なシチュエーションでもデリカミニが映える

無機質なシチュエーションとデリカミニとの組み合わせ自体が結構珍しいとは思いますが、改めて思うのは、「三菱がここまでグローバルチックなデザインを、よく軽自動車に採用してきたな…」ということ。

ヘッドライト意匠だけを見れば、U字LEDポジションランプはランドローバー新型ディフェンダー(Land Rover New Defender)を彷彿とさせるものがありますし、それこそ次期アウトランダーPHEV(New Outlander PHEV)やデリカD:5に採用してもおかしくないアイコンだと思うんですね。

それを敢えて国内市場向けの軽自動車に採用してくるということは、三菱もレッドオーシャンになりつつある軽スーパーハイトワゴン市場に危機意識を持っていること、成熟した足回りやプラットフォーム、パワートレイン、安全装備だけでは競合モデルに勝つことは難しい、と判断した可能性があり、その打開策として質実剛健ともいえる三菱のデザインを変化させてきたことが、ここまで注目されるきっかけになったのではないかと思うんですね。

デリカミニの見た目とサイズ感のギャップも、国内ユーザーを食指を動かすポイントに?

サイドから見ても一目でデリカミニとわかるU字型LEDポジションランプですが、いかにもヤンチャで力強そうなイメージがあるものの…

サイドビューはコロンとしててコンパクトというギャップ。

これだけ個性的で分かりやすいデザインを持ちながらも、日本の駐車場に何の問題もなくスッポリと収まるボディサイズは魅力的。

新型ディフェンダーだと大きなボディサイズで走る場所や駐車する場所が制限されてしまうものの、デリカミニの軽自動車サイズであれば、走る場所や停める場所も苦労せず、運転の苦手な方でもフロント・リヤにクリアランスソナーが設けられていて、おまけにパノラミックビューモニターが搭載されているのでスムーズに駐車できるのではないかと思います。

あとは何気に重宝している軽自動車専用駐車場。

これは軽自動車乗りの特権ともいうべきポイントだと思います。

2ページ目:新型デリカミニは、三菱の変革を遂げるためのきっかけをつくる?