トヨタ新型GR86/スバルBRZのエンジンブロー(故障)の原因を特定した動画が話題に!サーキットにてスポーツ走行する際、右コーナーに進入すると油圧が大幅に低下するようだ

過去これまで発生してきた新型GR86/BRZのエンジンブローも同様の問題が発生していた可能性も?

トヨタとスバルの共同開発並びに、初のフルモデルチェンジを果たした新型GR86/BRZ。

スバル製プラットフォーム(SGP)や、スバル製の排気量2.4L 水平対向4気筒自然吸気エンジンを搭載する後輪駆動[FR]スポーツカーで、若者から高齢層まで幅広いユーザーに愛されています。

そんな新型GR86/BRZにおいて、過去これまでサーキット走行/スポーツ走行を行ってきたところ、複数のエンジンブローにより走行が困難 → トヨタ側は保証修理を拒否(っというか、そもそもサーキット走行は保証対象外) → オーナーがSNSやYouTubeなどに動画投稿・拡散 → 事が大きくなりトヨタ側が前言撤回で保証修理、という流れが何度も起きました。

しかしながら、このエンジンブローや故障などがどういった流れで発生したのか?については未だ解明されていませんでしたが、今回とあるYouTubeチャンネルが分析し、とある結論に至ったことを動画にて解説しています。


どうやらエンジンブロー(故障)は、サーキットでの右コーナリング走行時に発生していた?

今回、様々な視点から検証・分析、そして解決策まで紹介している動画が900BRZチャンネル。

この動画では、コース上のエンジン故障や長期にわたる保証請求の対立により、否定的な報道があったことを受け、実際に近しい条件にてサーキットなどにてスポーツ走行を行ったところ、どうやら「右コーナリング中」にこれらの車の油圧が大幅に低下していることを発見したそうです。

これにより、ベアリングがスピンし、致命的なエンジン故障が発生する可能性があると説明しています。

過去に話題になったエンジンブローのGR86/BRZオーナーとのつながりもあり、彼らはオイルなども適切なものを使用していた模様

900BRZチャンネルは、「過去にサーキットでの使用によりエンジンがブローした3人のオーナー車両を個人的に知っている」と主張しており、この3人は全員「適切なオイルを使用し、車を乱暴に扱わない細心の注意を払ったオーナーだった」と説明。

もちろん、この情報だけでは本当にエンジン側に問題があったのかどうか?を結論付けることは難しいため、以下の通り、具体的なデータに基づく証拠を探し出したとのこと。

その原因というのは、2か所の油圧センサーとAim Solo2と呼ばれるデータロガーを使って検証し、コース上においてリアルタイムで油圧の変化を追跡するというもの。

1台だけの検証ではなく、複数のGR86/BRZ、そして先代BRZも準備

少しでもn数を稼ぐため、1台の車に依存するのではなく、サンダーヒル・レースウェイパーク周辺にて4名のドライバーを招集してテストを行い、2022年式のスバル新型BRZと、2022年式のトヨタ新型GR86、そしてパフォーマンスパッケージを備えた2017年式の先代スバルBRZを用いて検証することに。

エンジン回転数が高いほど、適切な潤滑の必要性が高まるため、油圧はエンジン回転数と強い相関関係がありますが、この動画の検証結果では、高回転時およびワイドオープンスロットル(WOT)下で油圧が大幅に低下することを発見しました。

2ページ目:データを見ていくと油圧低下のポイントが?そもそものエンジンブローの原因、そして解決策も!