トヨタ新型プリウス/ノア/ヴォクシー/シエンタなどの隠れ便利機能!「ACCカスタマイズ」をOFF→エンジンを切っても音楽が再生し続ける
こんなに便利な機能をなぜトヨタは一切説明・PRしないのか
トヨタ/レクサスの新世代コネクティッドナビを搭載するディスプレイオーディオ。
不具合を解消するためのソフトウェアアップデートやリコール、地図更新、新機能の追加など、トヨタから配信される更新プログラムをタッチするだけで、自身でアップデート可能なOTAを導入するなど、「わざわざディーラーに訪問しなくても、自身の操作だけで解消できる」という大きなメリットがあります。
2021年11月に発売された2代目レクサス新型NXを皮切りに、トヨタ/レクサスの様々な車種に展開しているディスプレイオーディオですが、このディスプレイオーディオにちょっとした便利機能があることをご存じでしょうか?
トヨタ公式は一切説明・PRすることなく、取扱説明書のキーワード検索でも一切出てこない機能なのですが、このような便利機能の具体的な説明や理由・目的なども記載した方が良いのでは?と思ったりもします。
トヨタ/レクサス共通の便利機能「ACCカスタマイズ」とは?
今回紹介したい、トヨタのちょっとした便利機能が「ACCカスタマイズ」。
”ACC”と聞くと、ドライビングサポートToyota Safety Senseのアダプティブクルーズコントロールをイメージしてしまいますが、トヨタディーラーに確認してみたところ、どうやらACCESSORY(アクセサリー)の上3文字の略称とのことで、いわゆるアクセサリー電源を指しているそうです。
つまりアクセサリー電源は、今回で言えばディスプレイオーディオのことを指しているわけですが、この電源をカスタマイズするというものです。
最新のディスプレイオーディオを搭載しているモデルでいえば、以下のトヨタ/レクサスが対象になるかと思いますが、以下のモデル以外でも設定できる可能性があるかもしれません(反対に新世代ディスプレイオーディオを搭載しているモデルでも設定できないものもあるかもしれません)。
[トヨタ]
・カローラスポーツ
・新型アルファード
・新型ヴェルファイア
・ヴォクシー
・ノア
・シエンタ
・カローラセダン
・プリウス
・カローラツーリング
・クラウンクロスオーバー
・ハリアー
・bZ4X
・RAV4
・GRカローラ
[レクサス]
・LS500/LS500h
・ES300h
・LC500/LC500h/LC500コンバーチブル
・LX600
・RX350/RX450h+/RX500h
・RZ450e
・NX250/NX350/NX350h/NX450h+
・UX200/UX250h/UX300e
ACCカスタマイズを設定するとどうなるの?
そこで一番気になるのが、「ACCカスタマイズを設定するとどうなるの?」ということ。
厳密には、工場出荷時は「ACCカスタマイズがON」になっているため、これをOFFにすることで、以下の機能が得られる仕組みになっています。
・エンジン始動後のディスプレイオーディオの起動が早くなる(すぐに音楽が再生される)
・エンジンOFFにしても、音楽・テレビなどのメディアが再生されたままで、ディスプレイオーディオの電源がONのままになっている(ディスプレイオーディオのタッチ操作も可能)
注)エアコンやメーターなどはOFFになっている・運転席のドアを開ける、もしくは一定の時間が経過すると、ディスプレイオーディオが連動してOFFになる(バッテリー上がりを防ぐためと予想)
以上がACCカスマイズOFFにしたときの機能になります。
欧州車や日産の新世代モデルにも搭載されている
実はこの機能、BMWなどの欧州車はもちろんのこと、日産の新型エクストレイルe-POWER(Nissan New X-Trail, T33)やセレナ(New Serena, C28)、ノートシリーズ(New Note)にも搭載されているんですね。
駅の一時待機スペースや駐車場など、誰かを待っていたりするときに「ガソリンが勿体ないけど音楽は聴きたい、テレビも見たい」という方にとっては便利に思う機能だと思います。
注)エンジンOFFになるため、エアコンやステアリングスイッチの操作は不可能