トヨタ新型ヴォクシーが納車されて1年4か月が経過!コスパや使い勝手、燃費、快適性などのバランスは十分だが、音声認識システムは不満が多い

新型ノア/ヴォクシーは細かいところでの不満はあるものの、総じて平均点も満足度も高い

2022年3月に私に納車されて1年4か月が経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型ヴォクシー(Toyota New Voxy)ハイブリッドS-Z・3列7人乗り[2WD]。

2023年6月にフルモデルチェンジ版・新型アルファード(New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア(New VELLFIRE)が発売されたことで、その勢いは少し弱まってしまったようにも感じられますが、ミニバン御三家のなかでも売り上げ台数は勢い止まらず、新型ノア/ヴォクシーの累計新車販売・登録台数も20万台を突破するほど。

そんな新型ヴォクシーが納車されて1年4か月経過しての雑感に加え、これまで何度も使用してきて感じてきた不満ポイントもいくつか紹介していきたいと思います。


実際にミドルサイズミニバン御三家を所有してみて、最も平均点が高いのは新型ヴォクシー

まずは新型ヴォクシーの満足しているポイントを見ていきましょう。

本モデルに加え、ミドルサイズミニバンの競合ともいえるホンダ新型ステップワゴンe:HEVスパーダ・プレミアムライン(Honda New STEPWGN e:HEV SPADA PREMIUM LINE)や、日産の新型セレナe-POWERルキシオン(Nissan New Serena e-POWER LUXION, C28)を全て所有してみて感じたことは、トータルバランスにおいて平均点以上の仕上がりを持つのがヴォクシーだったということ。

ミニバン御三家での様々な比較インプレッション記事をご紹介してきましたが、改めてトヨタはノア/ヴォクシーのブランドネームに負けない、ユーザー目線で上手く作られた車だと実感しています。

ちなみに以下は、新型ヴォクシーの優れているポイントの一部ですが、こうして見ると「同じミドルサイズミニバン」に見えても、上手く差別化されてるんだなぁと感服させられるところ。

◇2列目の足元の広さ(フロントシートバックと2列目シートの間にピクニックバッグを置けるので、道中でも2列目に座る子供はいつでも冷たい飲み物が飲める)

◇2列目キャプテンシートの使い勝手(ロングスライド/アームレスト/オットマン)

◇3列目の格納方法を跳ね上げ&アタッチメント

◇後席リヤモニターが大きく、鮮明で臨場感のあるサウンドを提供してくれるだけでなくチラつきも少ない(14インチ有機ELディスプレイ)

◇非常時給電式AC100V/1,500Wアクセサリーコンセント搭載

◇電動バッグドアの使い勝手の良さ(リヤフェンダー付近の両サイドにスイッチを設けた画期的なアイデア)

◇運転時のアクセルを踏んだときの振動の抑え方(不快感が少なさ)

◇デジタルインナーミラーの見やすさはダントツ

◇燃費は18km/L~20km/Lと中々に優秀(走り方にもよるが、無給油で800km~900kmは走れる)

◇ドライビングサポートToyota Safety Senseの完成度の高さ
・アダプティブクルーズコントロールの精度(加減速のナチュラルさ、前車との車間距離の取り方等)
・レーンキープアシストの正確性(車体の左右の揺れが少ない)
・アダプティブLEDヘッドライトによる前方の視認性、対向車線からのパッシングが少ない 等

◇乗り出し価格の安さ(500万円は超えるが、同じハイブリッドで同じ装備内容にまとめても、最もコスパが良い) 他

ミニバンとしてのデメリットが最も少ないのがヴォクシーだった

ヴォクシー1台だけだと、どうしても「他の競合ミニバンの完成度ってどんなものなのだろう」と思っていただけに、各車それぞれの良さがあることはもちろんのこと、「どこに一番力を入れているのか」「どこが弱い所なのか」が明確に見えたのも面白かったところですし、メリット・デメリットがあるなかでも、最もバランス良く高めの平均点をとってきたのが新型ヴォクシーだと考えています。

その影響もあってなのか、新型ノア/ヴォクシーが発売されて1年半が経過し、街中で見かける新型ミドルサイズミニバンで最も多いのはノア/ヴォクシーですし、これだけ多くのユーザーに愛されている理由もわかるほど、良くできた一台だと考えています。

2ページ目:新型ノア/ヴォクシーの不満に感じているポイントは?