16歳の子供がパパのトヨタGRスープラで暴走→「212km/h以上」で速度超過により捕まる→罰金16万円以上。オーストラリアではスーパーカーを運転するために「新たな免許」が必要に

おそらくこのドライバーは、普段からも異常な速度で走行していた恐れがあり、今回たまたま捕まったのかもしれない

以前、アメリカ・ジョージア州パトロールの州間高速道路75号線にて、ランボルギーニ・アヴェンタドールS(Lamborghini Aventador S LP740-4)が、161km/h以上のスピードにて走行 → 前を走行していた18輪のトラクター用大型トレーラーに追突する大事故が発生 → アヴェンタドールSVがレンタカーであることが明らかとなったことをお伝えしました。

そして今回、トヨタGRスープラ(Toyota GR Supra)に乗る10代の子供が異常な速度で公道を走り、その速度が200km/hを超えていることが判明 → オレンジ郡保安官が捕まえたところ、何と212km/h以上(132マイル)で走行していたことが明らかとなりました。

そもそもこの10代の子供は、なぜ高額なGRスープラを運転していたのか?盗難車?それとも…?早速チェックしていきましょう。


どうやら16歳の子供は、父親のクルマを借りて運転していたようだが…

2023年1月、アメリカ・フロリダ州にて発生したというトヨタGRスープラの異常な速度超過ですが、現地オレンジ郡保安官の情報によると、このGRスープラを運転していたのは16歳の子供とのことで、おまけに公道を走行していた際のスピードは212km/hを記録したとのこと。

日本では、18歳になるまで自動車の運転免許を取得することはできませんが、アメリカの大半の州では、16歳になれば免許を取得することが可能。

なかには、14歳という若さで取得できる州もありますが、一方で18歳になるまでは保護者同伴が必須など、一定の制限が設けられているところもあるようです。

今回スピード違反で捕まった子供は、16歳で運転免許を取得したばかりとのことですが、その際に運転を練習するために父親が所有しているトヨタGRスープラを借りて、公道にて走らせていたそうです。

80km/h以上の速度超過となるため、罰金は約16万円に

とはいえ、この道はドイツの速度無制限区域となるアウトバーンでもないため、48km/h(30マイル)以上超過した場合は、罰金として354ドル(日本円に換算して約5万円)を支払う必要があるわけですが、今回は更に上を行く80km/h(50マイル)以上の速度超過となるため、罰金は1,100ドル(日本円に換算して約16万円)にまで跳ね上がります。

もちろん、ここまでの速度超過ともなれば、罰金だけでなくドライバーの無謀運転の罪で逮捕され、車両が押収されるケースもあることを16歳の子供に説明。

いくら免許を取得しているとはいえ、10代の子供の運転はかなり危険であることも説明

その後、オレンジ郡保安官のグレッグ・リットガー伍長は、16歳の子供の父親に連絡し、今回の速度超過に関する内容と罰金支払い命令などを説明した後、約10年前にフォード・マスタング(Ford Mustang)を運転していた別の16歳の少年の話をすることに。

このマスタングを運転していた16歳の少年は、速度超過で一度逮捕され、その後釈放されたものの、3週間後に再びマスタングで速度超過による暴走運転を繰り返し、木に衝突して死亡したとのこと。

GRスープラを乗っていた子供は、まだ速度超過に留まり、周りに迷惑をかけるような最悪の事態を防ぐことができたことを伝えました。

また今回の速度超過については、オレンジ郡保安局のジェラルド・マクダニエルズ巡査部長によると、若いドライバーの間で過度なスピード違反者が増えているとのことで、なかには10代の子供で「258km/h(160マイル)」を超える速度で走行する危険な人物もいると説明。

ジェラルド・マクダニエルズ氏は、親が10代のドライバーと話し、良い模範を示すことの重要性を強調し、親に対して「自分たちの運転習慣をチェックしてもらってほしい。親として、私たちは仕事の一環として、GPSやテクノロジーで利用できるさまざまなものを利用し、子供たちがどのくらいの速度で走っているかに注意を払う必要があります。子供たちがどのように運転しているかを把握しない理由はありません」と説明しています。

2ページ目:一体なぜ?南オーストラリア州では、スーパーカーを運転するために「専用の免許」を取得する必要がある?