フルモデルチェンジ版・トヨタ新型40系アルファード/ヴェルファイアのキャンセルが増えている?相場下落により転売ヤーが早期リタイアしている?

原因は中古車・新古車相場の下落?それとも別の理由でキャンセルが増えている?

2023年6月21日に発表・発売されて2か月が経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型アルファード(Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア(New VELLFIRE)。

前回のブログにて、アルファード/ヴェルファイアの中古車・新古車相場が大幅に下落し、モデルによっては1,000万円も値下げするなど、ピーク時に比べてかなり落ち着いてきたように感じられます。

こうしたなか、私がお世話になっているトヨタディーラー4社に取材させていただいたところ、どうやらアルファード/ヴェルファイアの予約キャンセルが少しずつ増えていることが明らかとなりました。


意外だったのは、新型アルファード/ヴェルファイアを「1人で2台」購入している顧客が多いということ

今回キャンセルが少しずつ増えているトヨタディーラーの情報によると、その多くの方が「1人で2台のアルファード/ヴェルファイアを予約・購入している」方で、地域柄なのか、たまたま取材させていただいた販売店が特殊だからなのかは不明なのですが、法人契約&社用車として2台予約している方もいらっしゃれば、2年もしくは車検を迎えるタイミングで乗り換えること、そして長納期化していることを前提に、1台目を早めに注文 → 2台目は少し日程をずらして2年~3年後の納車を想定して遅れて予約するなど、様々な方法で予約が進められているそうです。

なかには、これまで購入履歴の無い新規顧客の方が「一挙に2台予約」された方もいらっしゃるそうですが(多分転売ヤー)、その方は、既存顧客よりも優先度が低いことから1台目でも2024年9月以降の納車予定と告げられ、結果的に2台とも予約をキャンセルしているとのこと。

上述にもある通り、昨今の中古車・新古車相場の大幅な下落に加え、2023年末より三重県・いなべ工場での生産だけでなく、愛知県・富士松工場でも並行生産が行われることで増産・納期短縮が予想されるため、こうした予期せぬ事態・リスクを想定してなのか、正式にディーラーからメーカーに発注される前に「2台目を予約時点でキャンセル」する方が増えているとのこと。

キャンセルが増えているのは初回枠ではなく2024年9月以降の仮予約枠

したがって、これら予約キャンセルが増えているのは、2024年8月分までの初回生産枠の予約がキャンセルされたわけではなく、2024年9月以降(もしくは2025年以降?)の納車を想定していた仮予約分のキャンセルが増えているため、決して2024年8月生産分までの納期が短縮されるというわけではないんですね。

ただ、これも前回のブログにてお伝えした通りで、トヨタは2023年末までに並行生産が行われる計画で、この並行生産・増産が影響しているからなのかは不明ですが、一部のトヨタディーラーには「アルファードの追加受注枠が追加」されているところもあるため、思わぬ形で早期的な納車が可能となるところもでてくるかもしれません。

2ページ目:新型アルファードとヴェルファイアでは、アルファードの予約キャンセルの方が増えている?一体なぜ?