トヨタが国連社用車の新型ランドクルーザー(GDJ76)を世界初公開!SEMAショー2023にて、ジャガーEタイプに80スープラの2JZエンジンをぶち込んだ魔改造モデルが出展

70系ランドクルーザーの伝統を受け継ぐ、国連社用車の新たなモデルが登場!

2023年11月22日、トヨタが国内向けとなる一部改良版・新型ランドクルーザー70(Toyota New Land Cruiser 70)を発表する予定ですが、その前に欧州市場では、一足早く国連社用車となる新型70系ランドクルーザー(GDJ76)を発表しました。

このモデルは、トヨタ・ジブラルタル・ストックホールディングス(TGS)より販売される特殊車両です。

ちなみにTGSは、人道援助団体に輸出するために特別に構築されたディーラーで、最も有名なのは国連かと思われますが、国境なき医師団(MSF)や国際連合世界食糧計画(WFP)にもランクルを納車していて、今回発表されたランドクルーザーGDJ76も主力モデルとしてラインナップされます。

この他にも、SEMAショー2023にて出展されるジャガーEタイプ(Jaguar E-Type)に、トヨタ80スープラ(Toyota 80 Supra)のエンジンをぶち込んだ過激モデルも見ていきましょう。


昔ながらの伝統とレトロ感を受け継ぐ新型70系ランドクルーザー

こちらが今回発表された、新型ランドクルーザーGDJ76型。

基本的な外観はHZJ76がモチーフになりながらも、オートハイビーム付きのハロゲンヘッドライトが搭載され、車内のデジタルゲージクラスターやタッチスクリーンも搭載されます。

この他には、信頼性を高めるために手動でハブをロックするトヨタ・アクティブ・トラクションコントロール(A-TRAC)も搭載され、ボディカラーも昔ながらのホワイトを採用し、ブラックのシュノーケルもHZJ76から引き継がれています。

エンジンはランクルプラドと同じ2.8Lディーゼルターボ

パワートレインに関しては、新型ランドクルーザー70やランドクルーザープラドに採用される排気量2.8L 1GD-FTV型直列4気筒ディーゼルターボエンジンが搭載され、トランスミッションは6速ATを採用。

TGSによると、このエンジンを搭載することで、HZJ76型ランドクルーザーの1HZ型6気筒エンジンよりも燃費は+30%向上し、最高出力も129hp → 201hpに大幅に向上、そして排ガスは30%削減されるため、ユーロ4排出ガス基準も満足できる車とのこと。

但しここで一つ注意してほしいのは、今回発表されたGDJ76型のランドクルーザーは、必ずしもHZJ76型の代替品ではないことが重要で、これら2つのモデルは、少なくとも1年間は並行生産される予定です。

なおTGSの広報担当者によると、「GDJ76ではエンジンベイ内のスペースが大幅に減少したため、デュアルバッテリーや大型オルタネーター、作動システムなどの援助団体からの要求の一部に対応するエンジニアリング・ソリューションを考え出す必要がある」と述べています。

現時点では、援助団体へのGDJ76のデリバリーは2024年3月頃に始まる予定で、国連が相当規模の機体を発注した最初の顧客となっているそうです。

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