凄いお宝が出てきたな…映画のワンシーンで大破したランボルギーニ・カウンタック25th Anniversaryが競売に登場!レオナルド・ディカプリオが運転した希少な一台
あの有名映画に登場し、しかも衝突シーンで大破した後のカウンタックがオークションに登場!
1970年代、日本では空前のスーパーカーブームで、その中でもひときわ注目度が高かったのがランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach, クンタッチ)でした。
カウンタックの特徴としては、時代が変化しても色あせない近未来的で男の子が好きそうなフォルムや、ドアが上に開くシザードアを採用していること。
特にシザードアは、その後に登場する後継機種のディアブロ(Diablo)やムルシエラゴ(Murciélago)、アヴェンタドール(Aventador)、そして新世代PHEVハイパーカーのレヴエルト(Revuelto)にも受け継がれています。
そんな元祖スーパーカーともいえるカウンタックですが、本モデルをベースにした25周年記念モデルが映画の衝突シーンにて使用され、フロントなどが大破した個体がオークションに出品されると話題になっています。
まさか衝突シーンにて活用されたカウンタックが表に出てくるとは…
こちらが、2023年11月25日にアブダビにて開催のボナムズオークションにて出品される1989年式のカウンタック25th Anniversary。
2023年8月、RMサザビーズオークションにて、レオナルド・ディカプリオが出演した映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」にて仕様されたホワイトカラーのカウンタックモデルの内の1台が出品され注目されましたが、今回はその2台目となるようです(1台目はとても美しい状態だった)。
画像でもお分かりの通り、今回出品されるモデルは、映画の衝突シーン(レオナルド・ディカプリオがジョーダン・ベルフォートのクォールドでのシーンを再現中に事故)にてフロントバンパーなどが損傷したもの。
映画での出演以来、この車がオークションに出品されるのはこれが初めてであり、当時から何も弄らずにそのまま保管されていたそうで、まさに映画のワンシーンを思い出させてくれる貴重な一台でもあります。
予想落札価格は日本円で驚きの約2.3億円~3.0億円!
本来、こういった衝突もしくは事故車両の価値は落ちるのが普通なのですが、映画のワンシーンにて使用されたという背景や、レオナルド・ディカプリオが運転していたということ、そして今後その価値を高めるであろう25th Anniversaryモデルであることを考慮し、その予想落札価格は150万ドル~200万ドル(日本円に換算して約2.3億円~約3.0億円)になると予想されています。
ボナムズオークションの情報によれば、フロントが大破したこのカウンタックは、映画のワンシーンとして約3分11秒間映っていて、レオナルド・ディカプリオが衝突した車と全く同じだったとのこと。
そしてこれも興味深い情報として、当時の映画監督であるマーティン・スコセッシは、スタント中に車に与えられたダメージに満足できず、さらに大きなダメージを与えるために平台トラックを複数回衝突させたという情報も。
おそらくは、よりリアルで迫力ある事故を演出したかったのだと思われますが、今思うとこんなお宝に”とんでもないことをしていた”のだと思うと、ちょっと寒気すら感じてきます。
なお撮影で使用された2台目のカウンタックについては、上述にある通り既にオークションにて出品されているため、おそらくこれで映画に使用されたカウンタックは別のオーナーのもとへと移ることになります。