トヨタ・ヴェンザ(日本名:ハリアー)がアメリカでの販売終了へ…どうやら新型クラウンシグニア(日本名:エステート)と”カブる”から入れ替えのようだ
(続き)トヨタ・ヴェンザが廃止となる理由には、クラウンシグニアのパワトレや価格帯も被るから?
このなかで、2024年夏頃に発表されるクラウンシグニアが「現在ラインナップされているトヨタのSUVモデルと最も近しいもの」がヴェンザという結論になったのだと考えられ、おまけにクラウンシグニアの車両本体価格も「ヴェンザと同じぐらいになる」とコメントしたそうです。
参考までに、2024年モデル・ヴェンザのグレード別価格帯は以下の通りで、パワートレインは排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+電気モーターを組み合わせたハイブリッドのみ、駆動方式も四輪駆動[AWD]のみをラインナップ。
◇LE:[AWD]34,920ドル(日本円に換算して約528万円)
◇XLE:[AWD]39,130ドル(日本円に換算して約592万円)
◇Nightshade Edition:[AWD]40,225ドル(日本円に換算して約609万円)
◇Limited:[AWD]43,065ドル(日本円に換算して約652万円)
一方でクラウンシグニアも、パワートレインは排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムのみで、駆動方式も四輪駆動[AWD]のみのラインナップを予定していますから、確かに内容や方向性、キャラクターはヴェンザにそっくり。
そしてグレード構成もXLE/Limitedの2種類を設定する予定ですから、ターゲット層も考慮すると価格帯も日本円に換算して約600万円~約700万円が妥当なところなのかも。
ヴェンザとクラウンシグニアは全てにおいて被ってしまうのだろうか?
プラットフォームも、両車ともに前輪駆動[FF]をベースとしたTNGA-Kプラットフォームを採用していますが、後発として販売されるクラウンシグニアに基本骨格の改良が施されるかどうかは不明。
キャラクターが似ているからとはいえ、プラットフォームやパワートレインが”同じ”とはいっても、必ずしも剛性やエンジン出力/トルク、モーター出力/トルク、燃費、そして乗り心地の各種フィーリングも全く同じとは限りませんから、そういった「実際に乗らないとわからない」ところにおいて、どれだけの差が付くのかも気になるところ。
今のところ、日本市場向けに関しては、現行ハリアーが販売・生産終了して、その置き換えとしてクラウンエステートが販売されるといった話はないですし、恐らく両車併売になるものと推測。
どちらかというと、エステートよりもクラウンスポーツ(Crown Sport)の方が、ハリアーと立ち位置が被っているようにも見えるため、社内での共喰いが起きるのでは?という懸念も(それはヤリスハイブリッドとアクアでも懸念されたこと)。
何れにしても、トヨタは「SUVのラインナップを増やし過ぎ」と云われてもおかしくはないものの、それだけ「他社を圧倒できるラインナップで勝負してくる」攻めの姿勢は高く評価されるべきだと思いますし、何だかんだ言われながらもクラウンシリーズも大ヒット&トヨタにとって利益率の高いモデルになることは間違いなさそうです。
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Reference:AutomotiveNews