フルモデルチェンジ版・スバル新型フォレスターには、トヨタRAV4/ハリアーと同じハイブリッド(HEV)システムを搭載?なおスバル公式が「HEVの発売時期は2025年」と発表
スバルは、以前からトヨタのハイブリッドシステムを共有するとの噂が浮上していたが
2023年11月17日に発表された、スバルの6代目となるフルモデルチェンジ版・新型フォレスター(Subaru New Forester)。
先行で発表されたモデルには、現行5代目でも搭載されている排気量2.5L 水平対向4気筒自然吸気エンジンが設定され、一方で日本市場などにて導入されている排気量2.0L & 1.8Lの水平対向4気筒エンジンに関する情報はありません。
そんななか、スバル公式が「2025年に次期フォレスター向けのハイブリッドシステムを導入する」と発表していますが、このハイブリッドシステムがトヨタ製ハイブリッドシステム(THS)を共有するとの噂があり、具体的に「どの車種のHEVシステムを共有する」のかも浮上しています。
トヨタRAV4(もしくはハリアー)のハイブリッドシステムを共有するとの噂
アメリカ・ロサンゼルス(LA)オートショー2023にて、スバル取締役専務執行役員で製造本部長である大崎篤 氏によると「新型フォレスターは、先にガソリンエンジンのみを搭載して販売を開始するが、次世代ハイブリッド版のフォレスターも、その1年後となる2025年に続く予定だ」と述べ、加えて「これは史上初のスバル・フォレスターHEVになります。当社の新しい電動化計画の次のステップを表しており、より多くの電動化モデルがすぐに続く予定です」と説明。
スバルは次期フォレスターをきっかけに、2028年までに全8車種のEVラインナップを導入する考えを示していて、それらが全てフォレスターと同じハイブリッドシステムとは限らず、なかにはピュアEVやプラグインハイブリッド(PHEV)を導入する可能性も示唆。
フォレスターといえば、2019年にハイブリッドe-BOXERを搭載し、日本や欧州市場にて既に導入済ですが、次期型ではこのシステムとは全く異なるハイブリッドシステムになるものと予想され、その筆頭に「GR86/BRZ」「bZ4X/ソルテラ」等、共同開発を進めてきたトヨタのハイブリッドシステムが導入されるものと期待されています。
一部カーメディアの報道では「トヨタRAV4/ハリアー」などのハイブリッドを共有するとの噂も
現時点では、具体的にどのような車種とのハイブリッドシステムが共有されるかは不明ですが、一部海外メディアの報道によれば、同じDセグメントSUVモデルになるであろうRAV4/ハリアー(Toyota New Harrier)/ハイランダー(Highlander)のシステムがベースになる?との情報もあり、システム総出力だけでなく燃費性能も大幅に向上することが期待されています。
特に燃費性能に関しては、現行5代目フォレスターの2.0L e-BOXERを搭載していても、WLTCモード平均燃費14.0km/Lと決して優れた燃費性能とは言えません(元々スバルは燃費が優れているというイメージが無い)。
一方でRAV4のハイブリッドモデルともなると、WLTCモード平均燃費20.3km/L~20.6km/Lで、2.0Lガソリンモデルでも15.2km/Lですから、スバルのe-BOXERは「トヨタのノンハイブリッドモデルよりも燃費が悪い」ことを意味しますから、ここにトヨタ製ハイブリッドシステムが共有されれば、劇的な燃費向上が期待できそうですね。