一体どこで眠ってたんだ…僅か1年間&約1,000台しか生産されなかった超希少な日産フェアレディZ(280ZXR)が競売に出品!走行距離は僅か「20km」

これまた珍しいフェアレディZが競売に登場!

前回のブログにて、走行距離僅か40km&約40年間もガレージにて保管されていた日産フェアレディアZ(Nissan Fairlady Z, 280ZX)が競売に出品され大きな話題となりましたが、今回もまたとんでもない希少モデルが競売に出品されるようです。

今回出品されるモデルは、ほぼ知られていないであろう日産フェアレディZ(280ZX”R”)というホモロゲーションモデル。

この個体は、モータースポーツの競技規則において、自社の競技用車両/レーシングマシンを競技用として公認するため、技術や設計を市販車に適用することで一定数を生産し、一般の公道にて走行できるにする必要があります。

その有名なモデルとして、ポルシェ911GT1やランチア・ストラトス(Lancia Stratos)、ダッジ・チャージャーデイトナ(Dodge Charger Daytona)などが挙げられますが、まさかダットサン世代のフェアレディZのホモロゲーションモデルが製造されていて、ほとんど知れ渡っていないにも関わらず「全く走られていない状態」で出品されるとは…


フェアレディZ(280ZXR)が生産されたのは、1979年の僅か1年間のみ!

こちらが今回、海外Mecumオークションにて出品される日産フェアレディZ(280ZXR)のホモロゲーションモデル。

ボディカラーはシルバーミストをベースに、ボンネットとボディサイドにブルーのストライプが施された魅力的なエクステリア。

出品情報によると、本モデルは1979年に僅か1年間だけ生産された個体とのことで、その生産台数も僅か1,001台と世に出回っている台数は極めて少な目。

国際モータースポーツ協会(IMSA)およびスポーツカークラブ・オブ・アメリカ(SCCA)の競技にてレースするZカー用として、大型のリアスポイラー(通称:ホエールテール)を装着することが望まれたので、そのためには、この部品が量産車に搭載されていなければならなかったことから、そのために誕生したのが280ZXRだったと云われています。

サーキット走行時には欠かせなかったホエールテール

ロングノーズショートデッキスタイルの2ドアスポーツクーペに、日産が純正の巨大リヤスポイラーを装着したモデルを製造・販売するのも中々に強烈ですが、今思うと超希少モデルのZ432Rを彷彿とさせるものがあったり…

ちなみにこの大型リヤスポイラーですが、258km/hに到達した時点で181kgのダウンフォース量を発生するように設計されていたそうで、1979年のエレクトラモーティブチームが、GTUクラスにおいて15レース中9レースにて優勝を果たしたため、サーキット走行時には欠かせない存在だったと云われています。

なお専門部品販売会社のゼノンZカーによれば、当時フェアレディZを所有するオーナーは、ダットサン・コンペティションパーツカタログからスポイラーを注文することも可能だそうですが、頑丈なリアハッチストラットを備えた専用キットの一部として付属していたそうです(価格帯は不明ながらも、決して安価ではないことは容易に想像できる)。

2ページ目:見た目はアグレッシブだがエンジンは非力?気になる予想落札価格は?