【価格は765万円】トヨタ新型クラウンスポーツPHEVが2023年12月19日に発売!何とHEVに比べて175万円アップ…EVのみでの航続距離は90km

まさかクラウンセダンHEVよりも高額になるとは…

2023年10月6日、トヨタの新世代クラウン群第二弾となる新型クラウンスポーツ(Toyota New Crown Sport)が発表され、まずは排気量2.5L 直列4気筒ダイナミックフォースエンジン+電気モーターを組み合わせたハイブリッド(HEV)モデルのみが発売されました。

そして約2か月後となる2023年12月19日、ようやく同エンジン+プラグインハイブリッド(PHEV)システムを採用した新型クラウンスポーツPHEV RSが発表・発売されました。

DセグメントSUVのハリアーPHEV/RAV4 PHEVの上位版というイメージですが、やはりクラウンシリーズということもあって、車両本体価格も想像以上に高額となっています。


何とクラウンスポーツHEVよりも175万円アップ!

こちらが今回発表・発売された新型クラウンスポーツPHEV RS。

フロントマスクはHEVと違いはありませんが、やはり一番注目したいのは車両本体価格。

ハイブリッド(HEV)Zモデルでも5,900,000円(税込み)と中々に高額でしたが、PHEV RSグレードは、更に+175万円アップとなる7,650,000円(税込み)。

2023年11月に発表された新型クラウンセダン(New Crown Sedan)HEVでも、7,300,000円(税込み)とかなり思い切った価格設定でしたから、それに比べて+35万円も高いというのは中々の衝撃だと思います。

HEVとの大きな違いは、ガソリンを一切使用せずにEVだけで90kmも走れること

ここまで高額になったポイントは様々ですが、やはり一番の変化はプラグインハイブリッド(PHEV)による実用面での強化。

クラウンスポーツPHEVでは、排気量2.5L 直列4気筒ダイナミックフォースエンジン+プラグインハイブリッドシステムの採用により、システム総出306psを発揮し、更に大容量リチウムイオンバッテリーの搭載により、満充電&EV走行のみで90km走行が可能です。

つまり、この車を通勤車両として活用するのであれば、往復60km~80kmほどの通勤距離であっても、ガソリンを全く消費することなく走らせることが可能(消費したバッテリーは夜間に充電すれば問題無し)。

あとは駆動方式が四輪駆動[E-Four]のみということもあり、この時期の積雪時にはもスタックしづらいという安心感もありますから、ある一定の需要はあると予想されます。

無給油で1,200km以上も走行可能?

もちろん、ガソリンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド燃費でもWLTCモードで20.3km/Lと優れた燃費性能を持ちますし、燃料タンク容量も55L確保しているため、無給油で1,200km以上を走行可能に。

こうした経済的な面と「給油する頻度をなるべく少なくする」ところがPHEVモデルの魅力ポイントであり、それをクラウンシリーズで実現してきたところも良きところ。

クラウンシリーズでPHEVを初めてラインナップするのはクラウンスポーツ

何せクラウンクロスオーバーやクラウンセダンでは、PHEVモデルをラインナップしていませんでしたし、何気にクラウンスポーツがPHEVモデルを初めてラインナップすることになるわけですから、本モデルを待ち望んでいた方も少なくないはず(クラウンエステートでもPHEVは設定される予定ですが、2024年後半頃になると予想)。

走行性能においてもHEVモデルと差別化

クラウンスポーツPHEV RSの魅力ポイントは、先程のようにPHEVシステムが採用されるだけでなく、機能面でもアップデートされているのもポイント。

例えば、HEVモデルのZグレードをベースにしたフロアトンネル部へのブレースを追加するなど、ボディの最適な剛性バランスをさらに追求。

そのつくり込んだボディ剛性に対して、前後ショックアブソーバーの摩擦特性と減衰力特性を最適化し、路面状況や運転操作に応じ、ショックアブソーバーの減衰力を4輪独立で制御するAVS(Adaptive Variable Suspension)を採用し、しなやかな動きと接地感のあるフラットな乗り味を実現しているのもポイント。

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