2023年競売に出品されたお宝4選!走行距離「僅か250km」のランボルギーニ・カウンタックや、「40年間」保管されてきた「僅か40km」の日産フェアレディZ(280ZX)等

2023年に競売に出品された中でも、ひときわ目立ったモデルを見ていこう

2023年も様々なモデルがオークションに出品されましたが、今回はその中でもインパクトの大きかったモデルをピックアップ。

特に注目したいポイントとしては、旧年式に対して走行距離が極端に少ない(3ケタ台)ことや、ボディコンディションが新車並みに美しいということ。

今回は、そういった条件を見事にクリアしているランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach、クンタッチ)や、スバル・インプレッサ22B STi(Subaru Impreza 22B STi)、そしてダットサン世代となる日産フェアレディZ(Nissan Fairlady Z, 280ZX)の10周年記念モデルを見ていきたいと思います。


トップクラスで走行距離の少ないランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリー

まずは、2023年1月にRMサザビーズオークションにて出品された、1990年式のランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリー(Lamborghini Countach 25th Anniversary、クンタッチ)。

このモデルは、アメリカ・オハイオ州ヒースのクラーク・モーター・カンパニーにて新しく納入された一台とのことですが、何と走行距離は「僅か248km」と全く走られておらず、内外装ともにコンディションは新品同様の美しさ。

もちろん、低走行距離だからといってエンジンや各種消耗品のコンディションも抜群とは限らず、例えばタイヤに関しては納車されてから一度も交換されていない可能性があり、そうなると硬化やグリップ性能が落ちている可能性も高いため、そのまま走らせること自体危険な可能性もあります。

とはいえ、ここまで新品同様の美しさをキープしたカウンタック25thアニバーサリーが現存するのも極めて珍しく、過去最高レベルの高額落札が期待されても不思議ではないところ。

ちなみに、本モデルの予想落札価格は750,000ドル~1,000,000ドル(日本円に換算して約1.1億円~約1.4億円)でしたが、最終落札価格は775,000ドル(日本円に換算して約1.1億円)とそこまで大きくは伸びなかったようです。

走行距離も少なく、しかも映画に登場したランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリー

続いても、2023年8月にRMサザビーズオークションにて出品された1989年式のランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリー。

見るからに新品同様の美しさを持つ一台ですが、実はこのモデル、2013年にマーティン・スコセッシ監督の作品である海外映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に登場した一台なんですね。

しかもこのモデルは、世界的に有名な俳優レオナルド・ディカプリオ氏も運転していたとのことですから、それだけでも十分プレミア価値が付きそう。

ちなみに走行距離としては「僅か248km」と全く走られておらず、まさに映画のためだけに特別に準備されたもの。

本来映画にて登場するのは、ベースが異なるレプリカモデルが多いのですが、このカウンタックに関しては全て本物が使用されていたから驚き。

なお、気になる予想落札価格は150万ドル~200万ドル(日本円に換算して約2.1億円~約2.8億円)でしたが、最終落札価格は1,655,000ドル(日本円に換算して約2.3億円)と、これまたそこまで大きくは伸びなかったようですね。

2ページ目:走行距離僅か70kmのスバル・インプレッサ22B STiと、ガレージに40年間保管され、走行距離僅か40kmの日産フェアレディZ(280ZX)も競売に登場!