2023年競売に出品されたお宝4選!走行距離「僅か250km」のランボルギーニ・カウンタックや、「40年間」保管されてきた「僅か40km」の日産フェアレディZ(280ZX)等
(続き)2023年に競売に出品された”とんでもないお宝たち”を見ていこう
引き続き、2023年に競売に出品されたとんでもないお宝たちを見ていきましょう。
ガレージで20年間も保管されていた、走行距離「僅か70km」のスバル・インプレッサ22B STi
続いては、2023年8月に海外オークションサイトBonhamsにて出品された、1997年式のスバル・インプレッサ22B STiプロトタイプ(Subaru Impreza 22B STi Prototype)。
実はこのモデル、日本限定400台のみ販売された量産モデルではなく、その前に特別に製造された「世界に5台しか現存しないプロトタイプ」であり、おまけに東京モーターショー1997にてショーカーとして展示された貴重な一台。
シャシーナンバーとしては「061819」ですが、プロトタイプなのでプラークナンバーに記載される数字は「000/400」。
本来であれば「010/400」という形でナンバリングされるのですが、”000/400”はまさにプロトタイプモデルを証明するもので、その中でも更に希少ともいえる「一番最初に製造されたプロトタイプ」というのも奇跡。
プロトタイプモデルに関しては、コリン・マクレー氏やニッキー・グリスト氏といったスバルのラリーチームドライバーに寄贈されていますが、今回出品された個体は、プロドライブのデビッド・ラップワークス氏に寄贈されたもの。
同氏は、インプレッサ22B STiのベースとなったスバルWRC参戦モデルの開発担当を任された人物でもあるため、その人物にプロトタイプモデルが寄贈さるのも当然と言えば当然。
そして一番の驚きなのは走行距離。
何と僅か「70km」走られておらず、おまけにガレージにて20年間も眠っていたとのこと(定期的なメンテナンスは実施済なのだそう)。
なお、本モデルの予想落札価格は450,000ドル~550,000ドル(日本円に換算して約6,350万円~約7,760万円)でしたが、最終落札価格は記載されていないようです。
まさに奇跡の一台!約40年間ガレージにて保管され、走行距離「僅か40km」の日産フェアレディZ(280ZX)
最後は、2023年8月にMecumオークションに出品された1980年式の日産フェアレディZ(Nissan Fairlady Z、ダットサン280ZX)。
見るからに強烈なインパクトを与えてくれるフェアレディZですが、実はこのモデル、約40年間ガレージにて保管され、走行距離は「僅か40km」しか走られていない新品同様の一台なんですね。
しかもボディカラーは、本モデルの10周年を記念するレッド×ブラックのデュアルトーンにペイントされ、内装も刺激的なレッドの本革を採用しています。
Mecumオークションの説明によると、このフェアレディZ(280ZX)は限定3,000台のみ製造された特別モデルだそうで、そのうちレッド×ブラックのデュアルトーンカラーにペイントされた個体は、更に希少な500台のみの生産だったそうです。
内装も美しくも刺激的なレッドが印象的で、シート表皮は特に汚れることなく、まさに新品の状態そのもの。
トランスミッションは5速MTを搭載しますが、シフトノブやシフトブーツ、更にはステアリングやダッシュボードといったあらゆるところも全てレッド仕上げというのも刺激的。
10周年記念モデルでこのようなカラーが存在したことも知りませんでしたが、今となっては希少な一台なのかもしれません。
最後に、本モデルの最終落札価格は231,000ドル(日本円に換算して約3,260万円)とのことで、遂にフェアレディZもスーパーカーが購入できるレベルの価値まで上り詰めてきたようですね。
1ページ目:走行距離「200km台」のランボルギーニ・カウンタック25thアニバーサリーが2台も競売に出品!
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Reference:RM Sotheby’s➀、②, BonhamsAuction, MecumAuction