日産の新型セレナe-POWERルキシオン(C28)が納車されて8か月が経過!バッテリー上がりを回避するために「チャージモード」を試す…燃費は大幅に悪化する?

早いもので、私の新型セレナ(C28)も納車されて8か月が経過!

2023年4月に私に納車されて8か月が経過した、日産のフルモデルチェンジ版・新型セレナe-POWERルキシオン(Nissan New Serena e-POWER LUXION, C28)[2WD]。

過去これまで、何度かバッテリー上がりを経験してきたセレナ(C28)ですが、冬場に入りバッテリー上がりが起きやすい状況になっているため、今回はできるだけそういった問題を無くすよう、「なるべくエンジンを稼働させるチャージモードで往復 約100km」ほど走らせることに。

今回、チャージモードフル稼働で無料高速区間を走らせるのは全くの初めてなので、本当に走行中はエンジンがフル稼働しているのか、チャージモードでの燃費は大きく悪化するのか、なども含めてインプレッションしていきたいと思います。


そもそもチャージモードって何?

セレナe-POWER LUXION(C28)でのチャージモードによるエネルギーモニターの挙動や実燃費を検証する前に、そもそも「チャージモードとは何なのか?」を見ていきましょう。

チャージモードとは、日産のe-POWERモデルにて搭載される機能で、これがONになると強制的にエンジンを始動して、リチウムイオンバッテリーの充電を行うことを指します。

日産のe-POWERシステムは、エンジンを駆動用ではなく発電専用として活用し、発電で得られたバッテリーを利用して、100%モーター駆動で走らせる技術(疑似的なピュアEV)。

そのため、バッテリー充電がある一定量完了した場合はエンジンがストップすることもありますし、下り坂などでアクセルOFF → 惰性で走らせることがあれば、回生力を活かしてバッテリー充電することで、バッテリーを空にしないようなシステムになっています。

ただ先述にもある通り、冬場になると短期間走らせていないだけでもDC12Vバッテリー上がりの危険性があり、そこまで頻繁的に動かさない場合は、走行している間はせめてエンジンフル稼働していることが(個人的には)望ましいと考えていて、できるだけエンジンでの発電を止めないように強制的に稼働するチャージモードを使いながら走らせることで、何とかバッテリー上がりを回避できるのではないか?ということで試してみる事に。

e-POWERのエンジンにはオルタネーターが採用されていない

もちろん、定期的に車に乗ってある程度距離も伸ばすことでバッテリー上がりを回避することが望ましいのですが、諸々の理由で別車種の16インチスタッドレスタイヤホイールの流用ができなかったため、冬場は「晴れていて、路面がなるべく凍結していない」状況を見て走らせることに。

とはいえ、日産のe-POWERモデルの場合、エンジンにオルタネーターが採用されていないこともあり、エンジンが稼働していてもDC12Vバッテリーがほとんど充電されないとのことなので、(あくまでも気持ち程度ではありますが)今回 約100kmほど走らせている間はエンジンを稼働させて少しでもバッテリー回復につなげられたら…という意味合いも込めてチャージモードを活用しています。

チャージモードの使い方をチェック

早速チャージモードにて往復100kmほど走らせて行くわけですが、チャージモードの設定方法から見ていきましょう。

新型セレナe-POWER(C28)やエクストレイルe-POWER(T33)などの場合、上の画像の赤四角にある通り「EV」スイッチがあるため、これを長押しします(反対に短いワンプッシュだとマナーモードが起動する)。

時間にすると3秒~5秒ほどだと思いますが、長押しすると上の画像のフル液晶メーターの赤四角に「チャージモード」と表示され、強制的にエンジンが稼働する仕組みになっています。

このチャージモードは、基本的に「EV」スイッチを再度押したり、エンジンOFFにしない限りは解除されない仕組みになっていますが、一部例外もありますので、注意点は以下の一覧をチェックしてみてください。

【チャージモードを使用する際の注意点一覧】

◇チャージモードを使用すると、エンジンで発電するため燃費が悪化します

◇チャージモードでは、リチウムイオンバッテリー残量が満充電近くまで充電されます。またチャージモード作動中でも、エンジンが始動しないこともあります

◇システムの状態によっては、充電時間が長くなることがあります

◇チャージモード中でも、急加速、上り坂など走行負荷が高いときは、充電ができない場合があります

◇チャージモード中でも、リチウムイオンバッテリーを保護するために一時的に発電を停止することがあります

◇外気温が低いときは、チャージモードを使用できないことがあります

◇外気温が低いときは、充電時間が長くなることがあります

◇駐停車中にチャージモードを使用しエンジンが始動した場合、アイドリングストップに関する条例違反により罰則の対象となるおそれがあります。アイドリングストップの詳しい条例については、関係する自治体に確認してください。

Reference:Nissan

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