スズキがインド向けに小型SUVと大型SUVを開発しているとの報道!小型はブレッツァよりも小さく、大型はグランドビターラよりも長いHEVモデル?

スズキの新たなグローバルモデルは、2025年~2027年にデビュー予定とのことだが

スズキといえば、先日トヨタからジムニー(Suzuki Jimny)とスイフト(Swift)のバッジエンジニアリングを提案されたとの報道があり、これに対してスズキは「自車ブランドの象徴は、共有するものではなく尊重するものだ」とし、共同開発もしくはバッジエンジニアリングに対しては消極的な姿勢を見せていました。

その一方で、スズキはインド市場向けに新たに小型SUV(全長4,000mm未満)と大型SUV(3列7人乗りシート)の2車種を開発していると報じられ、それらのモデルは2025年~2027年にデビューする可能性があると報じられました。

具体的にどういったモデルなのか?早速チェックしていきましょう。


新型コンパクトSUVのコードネームは「Y43」!競合は日産マグナイト?

まずはスズキの小型SUVから見ていきましょう。

海外カーメディアAutocar Indiaの報道によると、内部関係者から得られた情報であれば、コードネームは「Y43」と呼ばれ、現在販売されているコンパクトSUVのブレッツァ(Brezza)よりも更にコンパクトになるとのこと。
※ブレッツァのボディサイズは、全長3,995mm×全幅1,790mm×全高1,685mm

寸法から考えると、おそらくインド市場向けとして高い人気を得ている日産マグナイト(Nissan Magnite)やヒョンデ・エクスター(Hyundai Exter)、タタ・パンチ(Tata Puch)、そして今後発売予定の起亜クラビス(Kia Clavis)が対象になると予想されています。

本モデルのデビュー時期としては、2026年~2027年ごろを予定しているとのことですが、フットプリントサイズはブレッツァよりも小さくなるとのことで、より手ごろな価格帯のエントリーSUVになることが期待されています。

なおインドでは、全長4,000mmを切るコンパクトSUVがとても人気で、日産マグナイトがインド市場で高い人気を得ています。

インドでは全長4,000mmを切ると税率負担が小さくなる

そもそも、なぜコンパクトSUVがインドで人気なのか?というと、インド特有となる税制サービスGST(Good and Service Tax:物品サービス税)の負担が最も軽くなるからで、インド市場では全長4,000mm以下の場合、ガソリン車で排気量1.2L/ディーゼル車で1.5Lを超えないモデルに限り「小型車」として扱われ、GST税率+目的税率を足し合わせた合計税率が29%とガソリン車の中で最小に抑えられます(EVは12%)。

おそらくスズキは、インド特有の税制を利用したモデルを展開する狙いがあるのだと考えられ、使い勝手の良さとコンパクトさだけでなく、ユーザーへの負担を可能な限り小さくしたモデルを開発したかったのではないかと予想されます。

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