スズキがインド向けに小型SUVと大型SUVを開発しているとの報道!小型はブレッツァよりも小さく、大型はグランドビターラよりも長いHEVモデル?

(続き)スズキの新世代SUVについて見ていこう

引き続き、スズキの新世代SUVについて見ていきましょう。

新型ラージSUVのコードネームは「Y17」!グランドビターラに続く3列7人乗りか

続いては、先程のスズキのコンパクトSUVとは大きく異なる3列7人乗りの可能性が高いラージサイズSUVの開発について。

このモデルのコードネームは「Y17」と呼ばれるもので、自己充電式ハイブリッドパワートレインをラインナップして2025年にデビューする予定と報じられています。

モデルベースとしては、全長4,345mmのグランドビターラ(Grand Vitara)に採用されるプラットフォームが共有される可能性が高いそうで、全長や全幅も大きくなり、更にダイナミックなボディになることが期待されています。

特に3列目の足元の空間や、トランクスペースも大きく確保されるそうで、スズキのフラッグシップSUVとして登場する可能性も高そうです。


スズキCEO「SUVのラインナップには、まだまだギャップがある」

コンパクトSUVとラージサイズSUVの2車種について、マルチ・スズキ・インドの竹内 寿志CEOは、同社の現地ラインナップには十分なSUVが無いと説明した上で、「下位のものと上位のもの」を提供することで埋められる「ギャップ」がまだあることを認めました。

竹内CEOは、Autocar Indiaの取材に対して「顧客がより大きなSUVを望むなら、我々はそのニーズを満たすだろう」と語り、加えて「インドの顧客がエントリーカーを保有している場合、もしくは3列シート車を希望する場合には、それらの車を供給していきたい。小型セグメントでは、将来いくつかのSUVが登場すると思います。 私たちのSUVの可能性はさらに広がるでしょう」とコメント。

おさらいも兼ねてになりますが、2024年1月時点でインド市場向けとしてスズキが販売しているSUVは、ブレッツァとフロンクス、グランドビターラ、5ドアジムニーの4車種。

クロスオーバーからインスピレーションを受けたシティカー(エスプレッソ/イグニス)や、ミニバン(XL6/インビクト)などもありますが、これらはスズキ公式ホームページでもSUVのカテゴリーには含まれていません。

スズキは将来的に、eVXコンセプトの市販版をラインナップする予定で、これが2025年までに導入されれば、SUVカテゴリーは5車種になりますが、更に先程の小型SUVと大型SUVが追加されれば全7車種へと大幅に展開される予定です。

スズキは、ラインナップの拡充によりインドの乗用車市場にて目標とするシェア50%の達成に貢献したいと考えていますが、競争状況から判断すると、これは野心的な目標のように聞こえるものの、いずれにせよSUVのラインナップが増えれば、インドだけでなく世界中の市場でもより多くの顧客を魅了することは間違いなさそうです。

1ページ目:エントリーコンパクトSUVは全長4,000mm未満になる?

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