本物と見分けがつかない…ベトナムの若き精鋭たちが”イチから”パガーニ・ウアイラのレプリカを製作!製作期間は「500日」その完成度は世界へと進出できる職人技
彼らの職人技とアイデア、そしてそのバイタリティの高さに頭が上がらない
過去これまで、世界最高峰のスーパーカー/ハイパーカーと言われるラ・フェラーリ(LaFerrari)やブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)等のレプリカモデルを製作してきたベトナムYouTuberのNHET TV。
彼らの凄いところは、全くのゼロベースからパイプフレームにて基本骨格を製作し、更にはベトナムの土を使って粘土(クレイモデル)による外観作り、そして彼らが独学で身に付けた全塗装技術、元々廃車予定だった車のエンジンを搭載するなど、その一つ一つが手作りで経済的。
そしてその完成度の高さは、もはや本物のスーパーカー/ハイパーカーとの見分けがつかないレベルの完成度の高さなのですが、今回製作されたパガーニ・ウアイラ(Pagani Huayra)も、想像を超える完成度の高さとなっています。
ベースとなったパガーニ・ウアイラってどんなモデル?
レプリカモデルの製作過程を見ていく前に、まずベースとなったパガーニ・ウアイラがどういったモデルなのかを簡単に見ていきましょう。
イタリアの少量生産型スーパーカーメーカーであるパガーニが、世界限定100台のみ製造・販売したモデルがウアイラで、ゾンダの後継モデルでもあります。
その見た目はかなり特殊で、サイドミラーはまるで触手のようなデザイン。
パワートレインは、排気量6.0L メルセデスAMG製V型12気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力730hp/最大トルク1,000Nmを発揮するハイパフォーマンスモデルとなります。
そして本モデルのもう一つの特徴が、カモメのように翼を広げてドアが開くガルウィングドアを採用していること。
これらの特徴的なデザインを採用しつつ、NHET TVチャンネルの若き精鋭たちが作り上げる世界最高峰のレプリカモデルが完成するまでの過程を見ていきましょう。
まさにゼロからの始まり!基本骨格から作っていく
まずは車の基本骨格といえるパイプフレームから製作。
本来、こういった製造を行うためには、CADなどを使って精密な寸法を導き出す必要がありますが、ベトナムの精鋭たちが各々の知恵と連携、そして頭の中でイメージして製作するという天才肌。
これまで製作してきたレプリカモデルも、全て職人技によって製作されてきたわけですが、新たなモデルを作り上げるたびに完成度が高まっていて、今回のウアイラのレプリカモデルも、かなり手の込んだ芸術品になっているそうです。
搭載されるエンジンは、韓国の大宇自動車エスペロから流用
そしてこのレプリカモデルに搭載するエンジンですが、完全にゼロから製作することは難しいため、1990年代に韓国の自動車メーカーである大宇自動車が販売したエスペロ(Daewoo Espero)のエンジンを搭載することに。
こちらは、地元ベトナムにて500ドル(日本円に換算して約7万円)で購入したそうで、ここからどんな姿へと変身するのでしょうか?
クレイモデルの製作技術もお手の物
パイプフレームの製作が完了したあとは、ベトナムの土をベースにした粘土でクレイモデルを製作。
この製作過程においても、一人ひとりがイメージし、更に本物のウアイラの画像や動画を見ていきながら製作しているとのこと。
ここで、ようやくウアイラの外観のベースが完成。
順番は前後しますが、こんな感じで一体物のボディパネルを被せることでサイズ感を調整していきます。
ここから更に微調整や肉抜きをしてパネルごとに分け、塗装などを行い、本格的なウアイラのエクステリアへと仕上げていきます。