ホンダ新型WR-Vの実車を見てきた!「えっ、そこ樹脂パーツじゃなく鉄板なの?」「最も長納期化なのはエントリーグレードXで約1年」等

2024-02-05

キャラバン展示向けのデモカー&インド生産とはいえ、質感でちょっと残念に思う所も

2024年3月22日に発売予定となっている、ホンダの新世代BセグメントSUV&ガソリンモデルの新型WR-V。

既にグレード別価格帯も判明し、先行受注の受付けもスタートしていますが、ダイハツの大規模不正問題により、トヨタ・ライズ(Toyota RAIZE)やダイハツ・ロッキー(Daihatsu Rocky)の代替モデルとして多くの受注を獲得しているとのこと。

その中でも、私がお世話になっているホンダディーラーの情報によると、中間グレードZ/上位グレードZ+ともに2024年8月~9月頃(約6か月)程の納期で、エントリーグレードXは最も長納期の2025年1月以降(約11か月~1年)にまで延びているとのこと。

そんな大注目のWR-Vの実車をチェックしてきましたので、内外装の仕上がりやちょっと残念に思うポイントなども見ていきたいと思います。


展示されていたのは、上位グレードZ+のクリスタルブラックパール

こちらが今回、特別展示されていたクリスタルブラックパールの新型WR-V。

グレードは上位タイプのZ+で、駆動方式は前輪駆動[2WD]のみ。

ちなみにWR-Vは、排気量1.5L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載するガソリンモデルのみがラインナップされ、駆動方式も全グレード前輪駆動[2WD]のみ。

同じBセグメントSUVとなるヴェゼル(Vezel)・ガソリンG[2WD]が、2024年春のマイナーチェンジで廃止予定のため、その置き換えとしてインド生産のグローバルモデルとなるWR-Vがラインナップされます(インドではエレベイトという名称で販売)。

見た目でのサイズ感は、ヴェゼルよりもWR-Vの方が大きく感じる

ちなみに、WR-Vのボディサイズは、全長4,325mm×全幅1,790mm×全高1,650mmと、AセグメントSUVで5ナンバーサイズのライズ/ロッキーよりも大きく、同じセグメントとなるヴェゼルの全長4,330mm×全幅1,790mm×全高1,580mmとほぼ同サイズ。

しかしながら、実際に実車を見てみると、クリスタルブラックパールの引き締まったボディカラーながらも、全高が高いからなのかヴェゼルよりも大柄に見え、それでいてドッシリとした身構えがカッコ良さを引き立てている印象です。

ヴェゼルやZR-Vなどと上手く差別化されたヘッドライト意匠

そしてこちらは真正面から見たWR-V。

ヘッドライト上部には、センター一文字をイメージさせるようなメッキ調加飾ガーニッシュが採用され、その下部のブラックフロントグリルも水平基調でワイドに。

ヘッドライト意匠は、ヴェゼルやZR-Vなどのようにリフレクター式LEDではなく、新型N-BOX Custom(JF5/JF6)と同じプロジェクター式LEDヘッドライトを2灯連ねることで精悍さを演出しています。

ちなみにフロントフォグランプ周りは、無塗装ブラックの樹脂タイプとシンプル。

フロントグリルパターンも改めて見ていくと、アッパー部分はダミーグリルながらも、ロア部はしっかりと空気が入り込むように分けているのが確認できますね。

フロント・リヤクリアランスソナーも装備されてるので、狭い駐車場やマイナーロードでの使い勝手も良さそう。

16インチアルミホイールはグロスブラックを控え目に

そして足元には、16インチアルミホイール(切削光輝)+グロスブラックのデュアルトーンに仕上げられ、タイヤ銘柄はブリヂストン製トゥランザ(BRIDGESTONE TURANZA)を装着しています。

ホイール意匠は、画像や動画で見るよりも更に引き締まった印象で、そこまでブラックのアクセントを主張していないところが良きところ。

えっ、ソコって無塗装樹脂じゃなくて鉄板なの?!

そして個人的に最も気にしていたのが、インド生産の品質について。

元々WR-Vは価格帯を抑えたエントリーモデルになるため、コストダウンしているところも多々ありますが、その中でもちょっと意外だったのが、このサイドウィンドウ周りのパネル部分。

てっきり無塗装ブラックの樹脂パーツかと思いきや、実はコレ、鉄板を付けてその上から無塗装ブラックのシールを貼付しているだけなんですね。

そのため、フロントドアを開けたときの内ドアにある赤矢印部分に、ブラックのシールを貼った境目が確認できるので、この点は洗車やふき取り作業する際は剥がれるのに注意した方が良さそう。

ウィンドウモールのゴム部分も見た目は宜しくない

あとは、本モデルがキャラバン展示用のデモカーということもあり、多くの方が触っている関係もあって、ウィンドウモール周りのゴムが延びて?いるのか、それともヘタっているのかは不明ですが、見てくれが決して宜しくないのが気になる所ですね(どれぐらいのスパンでヘタってしまうのだろうか…)。

2ページ目:車内での気になるポイントは?後席の広さはヴェゼルと比べるとどう?