EVの罠?BMW i3のオーナーがバッテリー交換代だけで新車価格より高い「約1,000万円」も請求されたと話題に。納車されたばかりのテスラ新型サイバートラックに「錆び」?

2024-02-19

BMW i3に限らず、様々なピュアEVモデルのバッテリー交換費用も怖ろしく高額なのかもしれない

BMWのEVモデルとしてお馴染みとなるコンパクトモデルのi3。

既に2021年に生産終了している個体ですが、海外の中古車市場では依然として人気である一方、大手掲示板サイトRedittでは、本モデルのオーナーが「バッテリー交換だけでとんでもない費用を請求された」と投稿され話題となっています。

今回話題となっているのは、2015年式のi3レンジエクステンダー(REx)と呼ばれるモデルのバッテリー交換費用なのですが、具体的にどれぐらいの金額を請求されたのでしょうか?


何と新車価格よりも高額な「約1,070万円」

こちらが今回、掲示板サイトRedittにて投稿されたi3レンジエクステンダー(REx)のバッテリー交換請求書。

上の画像にもある通り、バッテリー交換費用として71,208.27ドル(日本円に換算して約1,070万円)が記載されているのが確認できます。

この驚くべき金額は、BMW i3の車両本体価格(約500万円)を上回るだけでなく、直近で発表された新型i5 eDrive40の車両本体価格(998万円~)をも上回っています。

もちろん、電気自動車のバッテリー交換に膨大な費用がかかることは周知の事実ですが、Reditt内では、「この数字はBMWの基準から見ても高すぎる」とのこと。

過去にRedittにて投稿された請求書情報を参考にすると、交換見積もり16,000ドル前後(日本円に換算して約240万円)の費用だったり、なかには30,000ドル(日本円に換算して約450万円)を請求されたという投稿も。

同じi3のバッテリー交換で、請求額が大きく異なるのも疑問

そもそも同じBMW i3で、本来交換するバッテリー本体の価格と作業工程自体は同じかと考えますが(バッテリー代は時期によって異なるかもしれないですが…)、各人によって請求額がこんなに差があるのもおかしなところ。

参考までに、i3のバッテリーパックは計8つのセルで構成されており、単一のバッテリーモジュールの価格帯は3,000ドル~3,500ドル(日本円に換算して約45万円~約53万円)であることから、ここに工賃が加算されるとしても総額70,000ドル以上というのは法外。

ちなみに他車種で見ていくと、海外メディアRecurrentが調査した内容になると、フォルクスワーゲン新型eゴルフ(Volkswagen New e-Golf)のバッテリー交換には、最大21,000ドル(日本円に換算して約315万円)の費用が発生する可能性があるそうです。

EVはやっぱり乗り捨てになってしまうのか?

なお今回の約1,070万円を請求されたi3オーナーは、流石に車両本体価格以上の修理代を支払う余裕などは無いそうで、修理せずに他の車種を購入する予定とのことですが、引き続き別のピュアEVを購入するのか、それともガソリンやハイブリッド、ディーゼルに乗るのかはまだ決めていないとのこと。

どの車も同様に、予期せぬ出費が発生することもありますが、2015年モデルで10年も経過していないにも関わらず、これだけの交換費用が発生するのであれば、EVを乗り捨てて別の車に買い替えたくなる気持ちもわかるところです。

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