マツダデザイナー「なぜアイコニックSPのヘッドライトをリトラクタブルにしたのかって?カッコいいからに決まってるでしょ!理屈じゃないんだよ」

アイコニックSPコンセプトは、次世代ロータリーエンジンを搭載するスポーツカーになるのでは?と期待している

2024年1月、東京オートサロン2024にて世界初公開されたマツダの新世代コンセプトスポーツカーであるアイコニックSPコンセプト(Mazda New ICONIC SP Concept)。

将来的には、マツダのロータリースポーツカーとして登場することが期待される一台で、数多くのモータージャーナリストが絶賛した一台です(重鎮ともいわれる一部のジャーナリストは強く批判していたのも印象的だった)。

そんなアイコニックSPコンセプトについて、海外カーメディアTop Gearが「どのようにしてアイコニックSPは生まれたのか?」ということを、本モデルの開発に携わったチーフデザイナーで本部長の中山雅 氏にインタビュー。


アイコニックSPコンセプトは、RX-7からインスピレーションを受けて生み出されたコンセプトカー

こちらが東京オートサロン2024にて世界初公開された、マツダの次世代スポーツカーとなるアイコニックSPコンセプト。

本モデルを担当した中山氏によると、この車の一番のインスピレーションは、過去に同社が発売したロータリースポーツカーのRX-7で、「RX-7のDesigned by Rotaryに基づきながらも、実際にアイコニックPSコンセプトを見た人々が、RX-7を思い出すような、そんなモデルにしたかった」と語っています。

子供が見ても感動するようなスポーツカーを作りたかった

加えて中山氏は、「アイコニックSPを見たときに、脳の奥のところで感じてほしい」とコメントしていることから、この車は見る人の心にインパクトを与えてくれるような、そんなストレートな気持ちが込められたモデルなのだそう。

そして同氏は、「子供が見たとき」の感情も考慮していて、小さいときにRX-7を見たときの感動とエモーショナルさを思い出させるようなモデルに仕上げたかったとのこと。

ミニカーをはじめ見るとき「上から見たときのセクシーなプロポーション」を大事にしたかった

そして、これも中山氏の拘りとして、「子供から大人までが、車を上から見たときにときめく形にしたかった」と説明。

身近な例でいえば、子供がミニカーを見るときに、まず見るポイントが上から見た時のフォルム/プロポーションで、そのフォルムを実車でどのように表現するのか?を考えたそうです。

アイコニックSPコンセプトが目指すフォルムは、中山氏が嬉しそうに語るような「セクシーなくびれ」だそうで、どうやらこのくびれを持たせたフォルムが「今後のマツダデザインのヒントなっているので、楽しみにしていてほしい」と語っています。

2ページ目:アイコニックSPコンセプトに「リトラクタブルヘッドライト」を採用した理由とは?