(2025年)フルモデルチェンジ版・ホンダ新型CR-V e:FCEVがアメリカに世界初公開!水素燃料+PHEV採用で航続距離は僅か「435km」、ラゲッジスペースには奇妙な段差も

車両本体価格だけで800万円以上もするCR-V e:FCEVは、果たして売れるのだろうか…

日本でも2024年夏頃に発売予定となっている、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型CR-V e:FCEVですが、今回先行にてアメリカ市場向けの内外装デザインが世界初公開され、基本スペックが明らかとなりました。

日本市場では、1グレードのみ&前輪駆動[FF]のみのラインナップで、メーカーオプションの設定無し、ボディカラーは有償カラーのプラチナホワイトパールとメテオロイドグレーメタリックの2色のみ、車両本体価格は8,050,900円(税込み)となっています。

今回アメリカにて先行で発表されたCR-V e:FCEVの内外装に加えて、スペック情報などをチェックしていきましょう。


内燃機関系に比べてシンプル且つ落ち着いた表情のCR-V e:FCEV

こちらが今回、アメリカ市場向けとして世界初公開された新型CR-V e:FCEV。

アメリカでは既に、ガソリンエンジンをベースにしたCR-Vがラインナップされていますが、本モデルに比べるとフロントマスクは落ち着いた印象で、特にフロントエアインテーク形状はスマートになり、リヤマフラーフィニッシャーも無いためシンプル。

そして本モデルの一番の特徴は、水素燃料電池に加えて、バッテリーパックを備えることで航続可能距離を伸ばすプラグインハイブリッド(PHEV)であること。

航続可能距離は「435km」、バッテリーパックだけであれば「79km」走行可能

ホンダUSAは「アメリカ製の唯一の燃料電池電動乗用車」とPRしていて、車名もCR-V e:FCEVと少し複雑ではあるものの、ガソリンを一切使用せずに水素と電気の力で快適に走ることのできるミドルサイズSUVとして紹介されています。

なおスペックとしては、フロントアクスルに装着された電動モーターにより、システム総出力174hp/システムトルク311Nmを発揮し、圧縮水素ガスタンクの容量は4.3kgで、EPA認定の航続可能距離は270マイル(435km)。

独立した17.7kWhのバッテリーパックについては、EPAが推定する49マイル(79km)の走行に十分な容量を備えています。

非常時にも役に立つ!ようやくホンダにも1,500Wのアクセサリーコンセントを採用!

なお、通常のターボおよびハイブリッドe:HEVモデルに加え、e:FCEVモデルは、通常のプラグインハイブリッド(PHEV)およびBEVと同様に双方向充電の恩恵を受けているとのことで、110Vのコンセントに接続して最大1,500Wの電力を供給する電源コネクタが同梱されています。

この機能により、家電製品やキャンプ用品、電動工具、さらにはポータブルエアコンも活用できるため、いわゆる災害時のときにも活用できるようになったわけですが、本格採用するまでに時間がかかってしまっている印象。

足回りもe:FCEV専用の特別チューニング

本モデルは、ガソリン/e:HEVモデルと比べて重量配分が異なるため、両車軸のサスペンションを再調整。

フロントにはマクファーソンストラット、リアにマルチリンクを採用し、内燃機関を搭載したモデルに比べて、リアの横方向の剛性が+10%、リアのねじり剛性が+9%向上しているとのことで、更に新スタビライザーバーやダンパー、スプリングも追加されているとのこと。

外観においては、フロントフェンダーやバンパー意匠が変更され、部分的にブラックのテールゲートやクリアテールランプ、10スポークデザインの18インチブラックアルミホイールを装備しています。

そして本モデルには、ゼネラルモーターズ(GM)と共同開発したミシガン州製の第2世代燃料電池モジュールをホンダとして初めて採用。

過去にホンダが販売したクラリティFCEVよりも、効率的で耐久性があり、洗練され、コスト効率が高いと宣伝され、燃料電池の製造コストは3分の2まで削減されています。

2ページ目:新型CR-V e:FCEVの内装は、CR-VやZR-Vとそこまで変わらない?